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パブロ・シーグレル2017年6月公演情報

2017.05.05

パブロ・シーグレル NUEVO TANGO ENSAMBLE〜アストル・ピアソラ没後25年メモリアルコンサート〜 6/24(土)@COTTON CLUB

 2017年は、アストル・ピアソラ(1921/3/11−1992/7/4)没後25年にあたる。没後5年を機ににわかに高まったピアソラ・ブームから、20年の時が経ったことになる。

 82年ついに初来日した巨星ピアソラは、最強キンテート(78年結成の新五重奏団)で日本公演に臨んだ。ピアニストは、それまでタンゴ経験がほぼ皆無に近かったパブロ・シーグレル! 最初のリハの20日前、分厚い楽譜をピアソラから手渡され、「うん、キミに決めた。私が探しているのはタンゴ・ピアニストでなく、ジャズでもなんでもできるピアニストだから」と言われたそうだ。その後、84年キンテートの再演、86年ゲイリー・バートンとの共演、88年ミルバとのステージでも来日したシーグレル。
 ピアソラ・キンテート解散時、すでに彼は未来を見据え、自作を携えて次の一歩を踏み出していた。キケ・シネシ(g)との活動、シネシを含む四重奏+ゲスト・バンドネオン編成等で新たな境地を切り拓き続けた。エマニュエル・アックスとのピアノ・デュオ・プロジェクトの国際的成功を受け、95年よりニューヨークを拠点に活動を開始。近年は、2011年6月開催シーグレル・ミーツ“トーキョー・ジャズ・タンゴ・アンサンブル”が好評を博して以降、毎年のように来日を重ね、ジャズや邦楽との巧妙なコラボレーションを披露している。

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 今回の“NUEVO TANGO ENSAMBLE”メンバーには、シーグレルが信をおく鬼怒無月(g)、西嶋徹(b)とともに、昨年初共演したヤヒロトモヒロ(perc)が参加。バンドネオンにはワルテル・カストロ! 95年以来、シーグレルと数々のステージ経験を重ねてきた中堅ソリストの一人で、90年末“クアルテート・ブエノスアイレス”という若手集団で初来日(好青年だったな〜)。97年オスバルド・ピーロ楽団の全国ツアーに加わったほか、2010年、2014年にも来日していたという、間違いなく現在のタンゴ・シーンを担う人気バンドネオン奏者だ。
 巨星亡き後、ピアソラ音楽直系の続編を、精緻にスリリングに描き続ける才人パブロ・シーグレルは、今回どんな果敢なアプローチで攻めてくるのか。自ら「インクレディブル・ジャパニーズ!」と称賛してやまなかった日本人ミュージシャンと、いかなるステージを展開してくれるのか……期待大だ。

★6/24(土)@丸の内COTTON CLUB
[1st.show]open 4:00pm/start 5:00pm [2nd.show]open 6:30pm/start 8:00pm
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/pablo-ziegler/

★この他、同メンバーで、6/20(火)@札幌市教育文化会館大ホール、6/22(木)@幕別百年記念ホール公演が決まっている。さらに、以下2公演ではワルテル・カストロに代わって、北村聡がバンドネオンをつとめる。6/16(金)@兵庫・いたみホール、6/17(土)@奈良・桜井市民会館
http://tomohiro.yahiro-blog.main.jp/?eid=1432559
posted by eLPop at 15:42 | News

映画『オリーブの樹は呼んでいる』5/20公開!

2017.05.03

『オリーブの樹は呼んでいる』(原題:El Olivo/英語題:The Olive Tree)
 2010年の問題作(!)『ザ・ウォーター・ウォー』(原題:También la Lluvia/第8回ラテンビート映画祭では『雨さえも』の邦題で上映)を手がけた、イシアル・ボジャイン監督による2016年最新作の公開が決定した。5月20日(土)よりシネスイッチ銀座にてロードショー、他全国で順次公開。(スペイン映画/99分/配給:アット エンタテインメント)

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 舞台はバレンシア州内の農村。樹齢2000年にも達するオリーブの樹が売却され、他所の土地へ移植されてしまった。細々とオリーブ農園を生業としてきた祖父は、もう何年も前から会話を一切しなくなっている。幼い頃から、その祖父と分かちがたい信頼関係を築いてきた孫娘のアルマ……20歳になった今、祖父思いに変わりはないものの、養鶏場で働きながらやり場のない怒りをつねに抱え、反抗的で扱いにくい娘に成長していた。
 ある日、とうとう食事さえ口にしなくなった老いゆく祖父の表情を見て、アルマは決意する。祖父と自分が愛しんでやまなかった、あのオリーブの古木を取り戻すのだと。女友達やSNS仲間の加勢を得、変人の叔父と仕事仲間の青年をなんとか丸め込み、彼女は無謀ともいえる巨樹奪還の旅へと向かう。

 脚本は、英国の名匠ケン・ローチ監督と長らくタッグを組んできた、知将ポール・ラヴァーティ。オリーブ古木の売買というショッキングな新聞記事を読み、映画化を妻のイシアル・ボジャインに持ちかけたそうだ。長引く不況がもたらしたスペイン社会の閉塞感と諦観、農業形態の変容、環境問題意識の歪んだイメージ戦略等々、随所にリアルな伏線を忍ばせながら、家族間のギャップが描かれていく。

 古来、豊穣や平和の象徴とされてきたオリーブだが、羊の放牧と並び、イベリア半島の土壌の乾燥化を加速させた一因が、実はオリーブ畑にあったとの説さえある。先祖より綿々と受け継がれた樹霊を、現代に生き永らえさせることなど、果たして可能なのだろうか?

 冒険譚じみたストーリーがはらむ、日本とも決して無縁ではない問題提起。一抹のユーモアと飾らぬ演技がもたらす、後味のすがすがしさ……。孫娘と祖父が歌う印象的なカタルーニャ語の一節、あれは古謡だったか?? ガキの頃に木登りが得意だった諸氏へ、ぜひお薦めしたい作品だ。〈佐藤由美〉
★公式サイト:http://olive-tree-jp.com/
posted by eLPop at 15:01 | News

6/18〜21 ビル・オコンネル・ラテン・ジャズ・カルテット〜トリビュート・トゥ・デイヴ・バレンティン〜@コットン・クラブ

2017.04.26

NY出身の人気ジャズピアニストが気鋭メンバーを率いて贈るデイヴ・バレンティン・トリビュート・ライブが決定!

「生涯をラテンとジャズの融合に捧げた稀代のフルート奏者にしてグラミー・ウィナー、デイヴ・バレンティンに捧げるライヴが開催される。リーダーは、バレンティン・バンドの音楽ディレクターでもあったピアニストのビル・オコンネル。リズム・セクションにはバレンティンとの縁も深いリンカーン・ゴーインズとロビー・アミーンをフィーチャーし、さらに名門ラテン・バンド“チャランガ76”出身でバレンティンとの共演歴も持つ女流フルート奏者アンドレア・ブラッチフェルドがゲストとして登場する。ジャズ・ファンにとってもラテン・ファンにとっても見逃せない、最高にホットで心に響くトリビュート・セッションになることは間違いない。」(コットン・クラブのサイトより)

★デイヴ・バレンティン
2017年3月8日に惜しくも亡くなったラテン・ジャズ界のベテラン・フルート奏者。ユニークな奏法とオリジナリティ溢れるフレージング、エキセントリックなプレイで聴衆を魅了。ティト・プエンテのゴールデン・ラテン・ジャズ・オールスターズでは、音楽ディレクターを務め、2003年には共作のアルバムがグラミー賞の最優秀ラテンジャズ・アルバム賞を受賞。デイブ・グルーシンとラリー・ローゼンが旗揚げしたGRPレコードを最初期から支えたミュージシャンとして、多くの作品を遺したほか、ラテン・ジャズ界だけでなくサルサの世界でも確かな足跡を残している。

BILL O'CONNELL LATIN JAZZ QUARTET featuring LINCOLN GOINES, ROBBY AMEEN with special guest ANDREA BRACHFELD
- Tribute to Dave Valentin -


2017. 6.18.sun - 6.21.wed@COTTON CLUB
■6.18.sun
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm
■6.19.mon - 6.21.wed
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

ミュージック・チャージ:¥7,500
MEMBER:Bill O'Connell (p),Lincoln Goines (b),Robby Ameen (ds),Andrea Brachfeld (fl)
【詳細URL】http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/bill-oconnell/
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posted by eLPop at 14:34 | News

映画『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』3/4公開

2017.03.01

『ヨーヨー・マと旅するシルクロード』(原題:The Music of Strangers) 

 
 クラシック音楽に詳しくない私、高橋めぐみがヨーヨー・マと聞いて思い出すのは、自らの演奏でピアソラの「リベル・タンゴ」を誰もが演奏したがる世界的な名曲に仕立て上げたことと、HNKの「新・シルクロード」(2005年、2007年)で音楽監督を務めたことだ。もちろん「リベル・タンゴ」は彼が演奏する前から唯一無二の大名曲ではあったが、その演奏を聴いて初めて知った人も多かったと思う。つまり、世界的に有名なチェロ奏者であるヨーヨー・マには様々な手法とコラボレーションによって、音楽を大きく拡散する力があるのだ。

 本作はそんな現代の巨匠、ヨーヨー・マが、2000年に立ち上げた“シルクロード・アンサンブル”の横顔を追ったドキュメンタリー映画だ。異なる文化の十字路となったシルクロードにゆかりがある国々のミュージシャンと、自らのルーツ・ミュージックを追っているミュージシャンたちが参加している。故郷の政治的な事情で国を出ざるを得なかった者、自らの挑戦としてやってきた者、ミュージシャンたちがそれぞれ背負っているものは違う。リハーサルやコンサートのシーン、故郷の映像を挟み、メインとなるミュージシャンたちはその音楽への姿勢を自らの言葉で語る。クルド系イラン人のケマンチェ奏者ケイハン・カルホーンやシリア出身のクラリネット奏者キナン・アズメ、中国琵琶奏者のウー・マンらは、個々の事情は違えどいずれも米国に活動の機会を求めた。また、ここで私が最も親しみを覚えるスペイン、ガリシア地方出身のガイテーラ(女性バグパイプ奏者)のクリスティーナ・パトは地元の音楽環境を閉鎖的に感じて米国に渡った。
 実はスペインの北西部大西洋に面したガリシアはシルクロードとはあまり接点がない。それなのになぜ彼女はメンバーになったのか、それは見てのお楽しみだ。ガリシアはヨーロッパのカトリックの三大聖地のひとつであるサンティアゴ・デ・コンポステラのカテドラル(大聖堂)を擁し、今も続く巡礼の道は有名である。スペインの中のケルト文化圏で、公用語でもあるガリシア語はポルトガル語に近い。島ケルトと呼ばれるアイルランドやスコットランドはバグパイプで有名であるが、ガリシアのガイタ(バグパイプ)は大きさと形式が違う。楽器そのものは北アフリカ起源とされているので、シルクロードもかすめたかもしれない。
 いずれにしても、クリスティーナが言っているように「ガリシアの音楽は、人々がスペインと聞いて思い浮かべる音楽とは違う」。フィルムの中でも彼女はワイルドな演奏を見せてくれるので、どう違うのかはご理解いただけるだろう。短いシーンながら、彼女のヒット作『ルスティカ』(2014)の録音メンバーのダビデ・サルバド(歌)、アンショ・ピントス(サンフォーナ)、ロベルト・コメサーニャ(アコーディオン)との美しい演奏も見ることができる。
 また、チラッとではあるが日本でも人気のクルドの歌姫アイヌールの歌も聴ける。その件も含め、欲を言えば全体的に演奏のシーンがもう少し長いとよかったのにと思ったが、それは贅沢か。

 ヨーヨー・マは「音楽で世界を変えようと努めてきた」と言う。「70億人と共感したい」と。果たしてそれは可能なのだろうか。まがりなりにも30年ほど世界各地の音楽に関わってきたが、私にはわからない。
 しかし、そのような高い志を持って生きることはとても重要なことだと思う。少なくとも自分だけはそう思って生きよう、という人が増えれば増えるほどヨーヨー・マの願いは実現に近づくだろう。そんな気持ちにさせてくれる映画である。

 監督は『バックコーラスの歌姫たち』でアカデミー賞を受賞したモーガン・ネヴィル。2017年3月4日公開。映画の詳細はこちらから。
posted by eLPop at 18:20 | News

写真家 高野潤を偲ぶ写真展

2017.01.25

高野潤さん写真.jpg

ペルーのアンデス、アマゾン地域を中心に早くから非常に奥地まで入り込んで貴重で素晴らしい写真を取り続けた高野潤さんが昨年9月に亡くなられました。
沢山の写真集やエッセイ、紀行文などを通してペルーの豊かな自然と人々の生活を世界に向けて紹介し続けた高野潤さんを偲んだ追悼写真展が、広尾にある在日ペルー大使館で開催されることとなりました。
素晴らしい彼の写真の中から選りすぐりの30点ほどをゆっくりと見ることが出来ます。また、今では手に入りにくい古い写真集なども展示されていて見ることも出来ます。(購入できるものもあるようです)
ぜひこの機会に足をお運びいただけたらと思います。

期間:2017年1月25日(水)〜2月4日(土)
開館時間:月〜木曜日・土曜日 11:00〜17:00
  金曜日は20:00まで。
  日曜・祝日閉館 入場無料
場所:ペルー大使館視聴覚室「マチュ・ピチュ」
  東京都渋谷区広尾2-3-1
アクセス:恵比寿駅より徒歩10分。恵比寿駅西口バスターミナルより都バス(学06)利用。日赤医療センター行で約5分。広尾高校前で下車。徒歩1分。
posted by eLPop at 21:49 | News