これまでにも笹久保伸との共作「アヤクーチョの雨」で素晴らしい歌声を聴かせてくれた在日ペルー人歌手、イルマ・オスノが日本初のソロ・アルバムを制作した。その機会に改めて彼女にゆっくりインタビューをする機会を得たので、出来る限り編集しない形で紹介したいと思う。
ペルーのアンデス南部、アヤクーチョ県の僻地ともいえる集落ウァルカスでケチュア語話者として育ったイルマは、いわゆる都市的なアンデス音楽とはまったく異なる農村部の先住民的アンデス音楽世界を自らの音楽として生きてきた。日本ではほとんど聴く機会さえないこの先住民的アンデス音楽は、ともすれば単なる民族音楽として一部のマニアの消費されて終わるものである。しかしイルマが日本に拠点を移し、日本で作ったこのアルバムは、こうした民族音楽の枠組みを軽々と踏み越え、大きな衝撃とともに日本のリスナーに受け止められたのではないだろうか。
インタビューをさせていただいてからかなり遅くなってしまったが、彼女が語るアルバムへの思いやアヤクーチョの先住民音楽の音楽的背景や世界観などを紹介できればと思う。
(インタビュー:2017年6月13日)
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