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水口良樹の「eL Pop Party in 静岡」でかけた曲

2015.07.05

水口良樹のeL Pop Party in 静岡 でかけた曲


おそくなりましたが、6月13日のeL Pop Party in 静岡でかけた曲をご紹介します。

#01 Maritza Rodríguez "Donde tú vaya" vals
"Lo Mejor de... Maritza Rodríguez" Lauro Records 1999
北部の歌姫と呼ばれたマリッツァ・ロドリゲスの代表曲の中からその初期の歴史的録音をご紹介。彼女の歌うムシカ・クリオーヤは、クラリネットやサックスなどが入った編成で録音されたものが多いのが特徴。若いころの彼女の可憐な歌声は広く国境を超えて愛された。この日はボリビア盤からご紹介させていただきました。

#02 Iraida Valdivia "La gripe llegó a Chepén" tondero
"A Gozar con... Pepe Torres y sus amigos" IEMPSA 1994
ムシカ・クリオーヤを代表するギタリスト、ペペ・トーレスのハラナなパーティ向けアルバムから。ペルー北部で愛されるトンデーロの名曲。北部の町チェペン(リベルター県)を熱病が襲い貧しい人はみな死んでしまったと歌う歌詞は衝撃的。遠くスペインでもカルメン・アマヤがフラメンコのレパートリーの一つとしてトンデーロというタイトルで歌っている録音がある。トンデーロのベースの高音の掛け合いから始まる魔術的なメロディが愛された名曲だ。歌のイライダ・バルディビアも素晴らしい。

#03 Lusila Campos "Qué tiene Miguel" zamacueca
"Coplas, Marineras y Festejos(Historia de la Música Peruana CD4)" El Comercio 2000
ペルー・ネグロでデビューし、その後ソロ歌手としてアフロペルー音楽を牽引したルシーラ・カンポスのレパートリーから。サマクエカと呼ばれるアフロ系マリネラ(70年代にビクトリア・サンタ・クルスによって作り出された)の名曲。牧歌的なメロディに乗せて奴隷の辛い日々が歌われる。

#04 Arminda Alba "Mi viejo Santa Cruz" taquirari
"De Colección" Lyra Discolandia
ボリビアのアマゾン地域に広がる大都市サンタ・クルスを代表するトロピカルな音楽ジャンル、タキラリの名曲。近年のフォルクローレブームですっかりチャランゴでの演奏が一般化したタキラリだが、このアルミンダ・アルバが歌う80年代のタキラリはトランペットやフルート、ピアノなどが入ったまさに「トロピカル」なタキラリ。可憐な彼女の声と相まって非常に聴きやすい癒やし系のボリビア音楽となっている。

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posted by eLPop at 16:41 | 水口良樹のペルー四方山がたり

アフロペルー音楽の打楽器(1) カホン・ペルアノの歴史

2015.02.17

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 今や世界的な知名度にまで成長した箱型木製楽器カホン。直方体の木箱の上に座り、その前面の板を叩くことで音を鳴らすという打楽器である。前面の板は上部がわずかに浮かしてあり、叩く位置によって、バシバシなる高音からズンズン響く低音まで多彩な音色を叩き出すことができるなかなかすぐれものの打楽器だ。

 アフロペルー音楽を代表する楽器カホンは、アフロ音楽だけでなくペルーの沿岸地方を象徴する楽器として、今や語らずに済ますことのできない重要な地位を獲得している。しかし残念ながら対外的にはまだまだフラメンコで使われる打楽器としてのイメージが強く、ペルー発のものがフラメンコに伝わってそれが世界的に知られるようになっていったというところまで認知が進んでいないのが現状である。
 また、ペルーのカホン自体の歴史に目をむけてみても、その姿は漠然としてどのように今の地位を獲得していったのか、なかなかはっきりとしてこない。その理由の一つは、おそらくカホンを使っていたアフロ系コミュニティに関する歴史的な記述がそもそも非常に少ないこと、そしてもう一つは、沿岸都市部の民衆音楽に取り入れられたのが19世紀以降であったことにあるようである。昨年亡くなったラファエル・サンタ・クルスは、彼自身が書いたカホンに関する本の中で、カホンの起源が何らかの輸送もしくは生産物を入れる木箱であったことは確かだが、いつ、どこでどのようにカホンが誕生したのかわからない状況では、その箱が何の箱であったのかについてはわからないと述べている。
 今回は、そんなペルーを代表する楽器となったカホンの歴史を簡単に追いかけてみたい。
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posted by eLPop at 19:11 | 水口良樹のペルー四方山がたり

「エル・プレベジョ」をめぐる物語

2014.12.31

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ペルーのムシカ・クリオーヤを代表する名曲に「El Plebeyo」という曲がある。「庶民」という名前の、市井の若者が身分違いの恋に苦しむ恋の歌だ。ムシカ・クリオーヤにおいてもっとも重要な作曲家の一人であり、素晴らしい名曲を数多く残したバリオ(下町)の音楽家、フェリペ・ピングロ・アルバの残した作品だ。この「エル・プレベジョ」は、チャブーカ・グランダの「ラ・フロール・デ・ラ・カネーラ(ニッケの花)」と並び称されるペルーのバルスを代表する一曲である。
 今回はこの名曲と、作曲者フェリペ・ピングロ、そしてこのバルスと共に有名になったペルーの国民的歌手ヘスス・バスケスとその周辺の物語を少しご紹介したいと思う。

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posted by eLPop at 23:44 | 水口良樹のペルー四方山がたり

セントロ・コスコ・デ・アルテ・ナティーボの偉大な足跡

2014.11.25

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 インカの都が置かれた世界遺産都市クスコ。そこで今なお愛される一つの楽団がある。「セントロ・コスコ・デ・アルテ・ナティーボ(クスコ土着芸術センター)」と名付けられたその楽団は、自らの劇場と舞踊団を持つ、由緒正しいペルーを代表するエストゥディアンティーナとして知られている。(ちなみにコスコとは、クスコのケチュア語での発音である)
 エストゥディアンティーナとは、そもそもスペインで生まれた学生弦楽合奏団だ。学費を稼ぐために学生たちが集まって演奏したのがその起源とされている。それがラテンアメリカに渡ると学生だけでなく、地元の名士たちのサロン音楽になったり、移民たちの県人会音楽として発達していった。あまり知られてはいないのだが、そんなこんなでエストゥディアンティーナは、20世紀前半期頃までラテンアメリカの都市音楽の重要なスタイルの一つとして各地で愛された楽器編成だった。基本的にはマンドリンとギターを中心に、バイオリンやアコーディオン、ギタロン(ベースギター)などで構成され、地域毎のローカルな楽器がそれに加えられる。ペルー沿岸部ではそれがカスタネットやカホンだったりするし、アンデス地域ではケーナやサンポーニャ、チャランゴやアルパだったりするというわけだ。
 このセントロ・コスコ・デ・アルテ・ナティーボはクスコを代表するエストゥディアンティーナであるが、実はこの楽団はそれだけではない、ペルー音楽史に燦然と輝く革命的な楽団でもあったのである。今回はその辺りを紹介したいと思う。
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posted by eLPop at 17:34 | 水口良樹のペルー四方山がたり

ペルーのルチャ・レジェス

2014.10.31

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 ラテン音楽世界には、二人のルチャ・レジェスがいる。一人はメキシコのランチェーラ歌手であり、もう一人はペルーのクリオーヤ歌手だ。共に大きな人気を得て、絶頂期に若くして亡くなったという点も一致している。ともかく、両者ともに稀有の歌い手であった。
 今日はそんな、10月31日、ペルーの「クリオーヤ歌謡の日」に亡くなったペルーの「黄金の声のモレーナ」ことルチャ・レジェスについて紹介したいと思う。

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posted by eLPop at 15:42 | 水口良樹のペルー四方山がたり