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映画「SIGO SIENDO(カチカニラクミ)」を巡る徒然 その3

2016.12.05

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◆その3 リマ/ムシカ・クリオーヤ編


 気がつけば前回「Sigo Siendo」の記事をアップしてから1年が経過してしまった。続きを、完結編を書こう書こうと思いながら、気がつけばこんな時期になってしまった。
 去年の秋、どうしても見たくて山形まで見に行った映画。そしてその後東京のセルバンテス文化センターにてもう一度視聴。この映画に流れる民草の生きる姿と、その生活と共にある音楽の有り様にさまざまなことを考え、そしてさまざまなことを学んだ。そして何より、ペルーという国の音楽の奥深さに改めて出会いなおした。この映画で取り上げられた人々、彼らの社会的な周縁性と彼らを取り巻く貧困と差別、抑圧と排除の構造の中で、それでも民衆音楽とともに生きてきた人々の姿とその音楽の豊かさは、人という存在が音楽を依代に、しなやかに、そして傷つきながら、変容させられながらもしたたかに生きていく、そんな後ろ姿であったように思う。
 そんな映画の最後を飾る舞台はリマだ。

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posted by eLPop at 14:51 | 水口良樹のペルー四方山がたり

eL Pop Party 静岡vol.2で水口のかけた曲

2016.08.17

eL Pop Party 静岡vol.2でかけた曲

今年もおじゃまさせていただいた静岡での忘れられないeL Popラテンイベントから、早くも時間が経ってしまいましたが、遅ればせながらイベントで紹介させていただいた曲についてこちらでもご紹介したいと思います。
昨年同様、ペルーものを中心に、1曲だけボリビアのものを紹介させていただきました。限られた中で何をご紹介するか、最後の最後まで悶絶しながら選曲させていただきました。

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posted by eLPop at 18:29 | 水口良樹のペルー四方山がたり

映画「SIGO SIENDO(カチカニラクミ)」を巡る徒然 その2

2015.11.30

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◆その2 チンチャ/エル・カルメン〜アヤクーチョ編

 ペルーのそうそうたる民衆音楽家が出演して作られた映画「SIGO SIENDO(kachkaniraqmi)」。そこで描かれる生は、まさに一般民衆とともに生き、そのうえで音楽に寄り添い続けた人々の肖像だ。
 第2回めでは、この映画の中盤、ナスカ近郊のチンチャ〜エル・カルメンにかけてのアフロペルー集落のエピソードと、この作品におけるアンデス音楽を担う地域、アヤクーチョ県プキオ近郊のエピソードを紹介していきたい。

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posted by eLPop at 00:17 | 水口良樹のペルー四方山がたり

映画「SIGO SIENDO(カチカニラクミ)」を巡る徒然 その1

2015.11.23

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◆その1:イントロダクションとアマゾン編

 山形国際ドキュメンタリー映画祭のコンペティション部門で、かねてより見たくてたまらなかったペルーの音楽映画「SIGO SIENDO(シゴ・シエンド)」(2013)が上映されるということで見に行ってきた。結局東京でもセルバンテス文化センターで上映されることになったので、わざわざ山形まで行かなくても見れたのだが、それでも実際に監督に直接質問をしたり山形の映画祭の中での観客の反応などを感じながらの観劇は有意義なものであった(と自分に言い聞かせている)。
 その後「エル・ポップ・パーティVol.5:ラテン音楽最新リポート」で「SIGO SIENDO」を紹介させていただいた(その時の紹介記事はこちら)。しかし、まだまだ語り足りないことも多いので数回に渡りもう少し突っ込んでご紹介できればと思う。


まずは予告編

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posted by eLPop at 02:19 | 水口良樹のペルー四方山がたり

ラテンアメリカ探訪「ペルーのロックを聴いてみよう」でかけた曲

2015.08.09

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すこし時間が経ってしまったが、6月29日に「ラテンアメリカ探訪」で、ぺぺ・もとを氏とのトークという形でペルーのロックについて概観的にご紹介させていただいた。せっかくなので、そこで流した曲のリストをご紹介したい。まだまだ知られていないペルーのロックを聴く際のガイドラインとなれば嬉しい限りだ。

ペルーにおけるロックの展開がイメージしやすいように年代別でご紹介させていただいた。それによってペルー国内の政治や文化の社会的コンテキストだけでなくペルーと日本、欧米などのグローバルな同時代性を考えながら聴けるガイドラインにもなるからだ。
()は候補に上がっていたが結局流さなかったもの。

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posted by eLPop at 08:19 | 水口良樹のペルー四方山がたり