会場は古い劇場をリノベーションしたダウンタウンのグローヴ。500人ぐらいのお客さんのほぼ100%がチカーノ/チカーナたち。オールドスクールのギャングスタ風ファッションをしたヤンチャな若者たちだ。DJが大人気のフリースタイル〜ファンクを大音量で鳴らして盛り上げてから、デルフォニックスのメンバーが登場してカラオケをバックに往時の人気曲を熱唱。生まれる前のヒット曲なのにオーディンスも一緒に歌って大盛り上がり。所謂バリオ・オールディーズと呼ばれる古いR&Bは今でもしっかりと継承されている。
続いて往年のR&Bグループ、ヤングハーツが登場。昔のラヴ・ソングは本当に人気だ。
そしていよいよトリのジョー・バターンが登場。バンドはホーン2名も抱えた大編成バンド。流石に往時のようとはいかないが、声に張りがあって年齢を感じさせないパワフルなジョー節が会場に響いた。ゴスペルの「ザ・プレイヤー」、ローライダー・ナンバーとして知られる「サッド・ガール」に「アンダー・ザ・ストリート・ランプ」などラテン・ソウルの人気曲が続いた。
バンドにはロッキー・パディーヤやジェイコブ・Gといったローカルの人気歌手が楽器やコーラスで参加していた。全くもって酷すぎる音響や背景に他人のMVが流れ続けるという配慮の賭けた演出がなければ、もっと枯れたジョーの魅力が伝わったはずだ。もし日本にまた連れてこれたら、今のジョーの魅力を伝える演出をしっかりとやれるはずだ。
翌日はホテルに呼ばれてゆっくりと話が出来た。マル秘の音源も聴かせてくれたのでびっくり。ということで年内にもう一度ジョーの来日を何とか叶えたいと思っている。
(イースト・ロサンゼルスより)


