ここ4〜5年、ソウル系グループの躍進がひとつのムーヴメントだったチカーノ・シー
ン。ダプトーンやビッグ・クラウンといったNYのレーベルがピックアップしたことで
その勢いはアメリカを越えて広く知られるようになった。しかし、それは単純にバリ
オの外に伝わっていなかっただけのこと。どの時代にもソウルを奏でる上手いバンド
は沢山存在してきた。同じようにアフロ・キューバンやカリブ海からのトロピカル・
サウンドを奏でるバンドもバリオの伝統としてそのアイデアと実力を競ってきた。若
い世代の間でクンビア・ブームの復興もあり、現代進行形の新しいバンドにも新たな
注目が集まりそうだ。
特にこのバンドが起爆剤になるかもしれない。チカーノたちが愛してきたヴィンテー
ジ・ソウル、ペルーが産んだチチャ、メキシコ発のムシカ・ロマンティカ・・・バリ
オのなかで密かに溢れていた多種多彩な音楽を吸収して、お洒落でヴィンテージな
モードで小粋なラテン・ナンバーを奏でる話題のグループ、
LALOM=ロサンゼルス・ リーグ・オブ・ミュージシャン 。基本はビザ―ル・ギターから妖しいサウンドを編み
出すギタリスト、ドラム、アップライト・ベースの3人組。そこにエル・ハル・クロ
イのドラム奏者、ドミニク・ロドリゲスがボンゴで参加、また曲によってはスチー
ル・ギターも加わっている。
動画を観て欲しい。スタイリッシュな男たちがチチャをひたすらクールに奏でる。先
日発表された2枚のシングル盤はあっという間にソールドアウト。ソウル系だけでは
ないバリオ音楽の新しい動きの核となりそうな気配だ。
LA LOM Performs "Maravilla" VIDEO https://youtu.be/VJMFDoHYIws?si=GmwxmTzjpZdzDX2p LA LOM Performs "Juana La Cubana" VIDEO https://youtu.be/br-Ij3WMvsg?si=fgO3qtpnASDKqo2g
posted by eLPop at 17:08
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宮田信のダンス・トゥ・マイ・マンボ