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セルヒオ・ジョージ・インタヴュー<4>

2014.04.17

 さて、マーク・アンソニーがデビュー・アルバム『オトラ・ノタ』(93年)の1曲目で歌っていた「パラブラス・デル・アルマ」。米国内では当時あまり知られていなかったベネズエラの人気歌手イラン・チェスターが作ったこの曲をマークに歌わせたのは、セルヒオ・ジョージその人なのだった。

「イラン・チェスターのあの歌はラジオで聞いて、大好きになったんだ。で、彼がニューヨークに来て小さいクラブで演奏したとき見にいったら、お客はたったの10人。10人だよ(笑)。でも、ピアノの弾き語りであの曲を歌ったら、その10人が10人とも手を上に上げてウエーヴさせながら一緒に歌うんだ(笑)。10人全員が知ってる曲ならヒットするぞ!と思ってマークに歌わせたら、案の定、大ヒットしたってわけさ...」


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posted by eLPop at 15:28 | 岡本郁生のラテン横丁

セルヒオ・ジョージ・インタヴュー<3>

2014.04.15

――楽器を始めたのは?
「まずトランペットとヴァイオリンをやって、ピアノは15歳ぐらいからだ。はじめは独学で2年、そのあと個人レッスンを受けて、大学に入ってからジャズのジャッキー・バイヤードについて2年。そしてMJQ(モダン・ジャズ・クァルテット)のジョン・ルイスに習った。最初に参加したレコードは、ラテン・パーカッション社(※)から出たコンフント・カチェーのアルバムで、77年ごろだったからね。ボクは16歳ぐらいで、音楽についてはほとんど何も知らなかったね」

(※)ラテン・パーカッション(LP):ニューヨークをベースにするラテン・パーカッションのメーカー。1970年代初頭から、教則レコードをはじめ、ティト・プエンテ、カルロス“パタート”バルデスなどパーカッション奏者を中心としたさまざまなアーティストのアルバムをリリースするようになった。続きを読む
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セルヒオ・ジョージ・インタヴュー<2>

2014.04.09

――ところで、大ヒット中のDLGですが、サルサ+ヒップ・ホップ+レゲエっていうあのアイディアは、一体どこから?
「なにか変わったことをしたいと思って、ラッパーを使うことを思いついたんだ。最初は試しに1曲だけやってみて、うまくいったんで、アルバム全部でやろうってことになった。実際、4〜5年前にティト・ニエベスのアルバムの中の曲で部分的に試してはいたんだ。でも、ラップとレゲエをもっと増やして、アルバム全部をそのコンセプトでやるまでには何年もかかったね」

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セルヒオ・ジョージ・インタヴュー<1>

2014.03.29

『サルサ・ジャイアンツ』のプロデューサーとしてこのところ大きな注目を集めているセルヒオ・ジョージ。数年前に<TOP STOP MUSIC>を設立し、第一弾として手がけたルイス・エンリケでグラミーを受賞。プリンス・ロイス、レスリー・グレイスといったバチャータのアーティストをヒットさせ、マーク・アンソニーの久々のアルバムをプロデュースするなど、再び脚光を浴びている才人である。
 彼は1980年代後半、コンサート・プロモーターのラルフ・メルカードが設立したRMMレーベルの専属アレンジャー/キーボーディスト/プロデューサーをつとめるようになった。ほどなくしてサルサ界最大のレーベルにのし上がったRMMの影の立役者というべき人物だ。

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ラロ・ロドリゲス!

2014.03.14

先日のキック・オフ・パーティでもご紹介した曲なんですが、ラロ・ロドリゲスLalo Rodríguez、1982年のアルバム『ヌエバメンテ・ラロ / Nuevamente Lalo』からの「セ・エンペニャン / Se Empeñan」。
レイ・サントスとルイス・ガルシア、プエルトリコの名アレンジャー/プロデューサーふたりが手掛けたこのアルバム、豪胆にして繊細、まさにサボールとセンティミエントがとめどなく溢れ出る大傑作。ファンの必須アイテムです。
特に薄暮のころ、次第に深くなってゆく暗闇の中、ひとりで聞いていると、狂気と正気の境目が徐々に薄れていくのを感ずることになる・・・かもしれません。
しかし残念ながら、現在ではなかなか入手困難なアルバムのようです。
そんなわけでせめてYoutubeで・・・
posted by eLPop at 16:18 | 岡本郁生のラテン横丁