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エディ・パルミエリとニューヨーク・ラテンE(最終回)<サルサについて>

2014.09.25

――ところで、“サルサ”という言葉は70年代、なぜポピュラーになったのでしょうか?

サルサという言葉自体はキューバで生まれた。もっと早い時期にね。
プエンテがあるときこう言ったよ。「サルサって、スパゲッティとかにかけるものだろう?」と。サルサという言葉は、物事をシンプルにするために使われたんだ。世界中の人がラテン音楽について、「サルサを聞こうぜ!」といえるように。
要は、コマーシャル。リズム・パターンの単純化だよ。
本当は、マンボ、チャチャチャ、グァラーチャ、ソン・モントゥーノ、グァヒーラ・・・と、それぞれの名前がちゃんとある。それがサルサというひとつの言葉になってしまった。みんな、単に“サルサ”をやるようになった。
つまり、サルサは何も意味しない。私にとっては、ソース・・・パスタとかいろんなものにかけるソースのことでしかない。
キューバでは歌詞の中で使われていた。「ティストのあるリズム」という意味で昔からよく使われていたんだが、それがやがてものすごくポピュラーになったわけだ。裏でカネがだいぶ動いたんだろう。カネでいろいろ面白いことが起こるんだよ(笑)

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posted by eLPop at 13:20 | 岡本郁生のラテン横丁

エディ・パルミエリとニューヨーク・ラテンD<ラテンとジャズ>

2014.09.24

――ところで、あなたが活動を始めた50年代末、有名なナイトクラブ<パレイディアム>とはどういった場所だったんでしょうか?

日曜日は全部、というか大多数はブラックだった。
水曜日はまた違ってユダヤ人が多く、金曜日はもっとラテン系が多かった。ギャンブラーがいて、みんないい服を着ている。土曜日は典型的なラテン系の労働者、工場労働者とかが多く、酔っ払ってダンスをしていた。50年代には、そういう人たちはコルティーホが好きだった、50年代末、58〜60年ぐらいのパレイディアムの土曜日はそんな人たちでいっぱいだった。
そして、日曜日はブラックだ。80〜90%がブラックで、踊るのが好きでうまかった。ラテン音楽を踊るのもね。音楽はラテンだけだ。



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posted by eLPop at 17:34 | 岡本郁生のラテン横丁

エディ・パルミエリとニューヨーク・ラテンC<70年代>

2014.09.22

――アルバム『バモノス・パル・モンテ』などを録音したとき、あなたは新しいラテン音楽を作ろうとしていた、ということですね?

そのとおり。新しい、だけじゃなく、違う音楽だ。
兄がオルガンで・・・それまでは私たちがやったような形のものはなかった・・・「バモノス・パル・モンテ」の有名なソロを弾き、チョコラーテ・アルメンテロス(トランペット)が、単なるソロ以上のことをやっている。そして私たちは、あるメッセージを伝えようとしていた。あるステートメント/声明を出すのにいい時期だったんだ。それはひとつのムーブメントであり、みんながわれわれの新しい音楽・新しい作品を聞いて興奮していた。
『バモノス・パル・モンテ』はとてもエキサイティングなアルバムだ。これも71年にリリースされたと思う・・・。

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posted by eLPop at 14:54 | 岡本郁生のラテン横丁

エディ・パルミエリとニューヨーク・ラテンB<60年代後半〜70年第初頭>

2014.09.20

――1960年代半ば、ブーガルー・ブームが始まるころにカル・ジェイダー(ヴィブラフォン)とのジャズ・アルバム『エル・ソニード・ヌエボ』(66年)をリリースしています。

66年にカルがニューヨークに来たときチーターで一緒にやって、彼が私の楽団ラ・ペルフェクタと録音したがった。これは彼のヴァーヴ・レーベルからで、もう1枚、私が在籍していたティコに録音がある(67年:アルバム『バンボレアテ』)。
カルはとても才能がある人で、ラテン・ジャズのイノヴェーターのひとりだね。とてもラテン・ジャズを愛していて、モンゴ・サンタマリアやウィリー・ボボなんかと録音していたから既に人気者だった。58年にニューヨークに来たとき、モンゴやボボをプエンテから引き抜いて、カリフォルニアに連れて行ったんだ。

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posted by eLPop at 11:17 | 岡本郁生のラテン横丁

エディ・パルミエリとニューヨーク・ラテンA<バンド結成〜ブーガルー>

2014.09.18

――あなたの最初のバンド=ラ・ペルフェクタはトロンバンガの楽団ですね(1961年結成、62年にアルバム・デビュー)。

そう。バリー・ロジャースとブラジル人のホセ・ロドリゲスのふたりのトロンボーンで、ほかとは違ったサウンドを出していたんだ。



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posted by eLPop at 18:54 | 岡本郁生のラテン横丁