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エル・グラン・コンボの軌跡(4) ジェリーの加入

2014.09.02

(第3回より続く)

■アンディー・モンタニェスの脱退と新時代のスタート

77年のアンディの脱退は大問題だった。15年もグラン・コンボのフロントを張って来たあの声の脱退である。この時期はファニアの成功からサルサが最大の盛り上がりを見せ、オルケスタ間の競争が本当に激しいタイミングだ。

ファニアはヤンキー・スタジアムのライブをリリースし日本を含む世界ツアー、エクトル・ラボーは名盤”De Ti Depende”を、またウイリー・コロンとルベン・ブラデスはこれまた名盤”Metiendo Mano”を発表し、トミー・オリベンシアはラロ・ロドリゲスの加入という時代。バンド単位から、バンドのフロント・ボーカルに光があたってきている時代でもあった。
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エル・グラン・コンボの軌跡(3) 試練の70年代

2014.09.01

(第二回より)

■人気の息切れ、オリジナル・メンバーの離脱、レーベルと契約打ち切り

結成から7年後の1969年、やや人気も息切れしてきたところでレギュラーのTV番組、ラジオ番組から降板という事件が起きる。

バンドの世界は競争が激しい。1962年に”Trucu-tu”をリリース後、チャマコ・ラミレスとパキート・グスマンのフロント歌手を擁して人気を上げてきたトミー・オリベンシアがヒット・アルバム『Fire-Fire』をリリースしたのも69年。また、NYのファニア勢が伸びてきたのもこの頃だ。その渦中でバンドに試練が襲った。

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エル・グラン・コンボの軌跡(2) アカンガナ!

2014.08.31

(第一回より)

■エルグランコンボ結成

人気絶頂のコルティーホのコンボだったが、南米公演の最後パナマからの帰りのサン・フアン空港で、イスマエル・リベラが麻薬所持で逮捕されてしまう事件が起こった。

これをきっかけにグループの将来に不安をを感じたキト・ベレス(tp)、エディ・ペレス(as)、エクトル・サントス(as)、マルティン・キニョーネス(conga)、ロベルト・ロエナ(bongo & dance)、ミゲル・クルス(b)とラファエル・イティエールが、ロベルト・ロエナの家に集まり脱退・新グループの結成を決意。その年の5月にバヤモンのクラブ、”ロックン・ロール”でデビューした。

現在に続く「エル・グラン・コンボ・デ・プエルトリコ / El Gran Combo de Puerto Rico」の誕生だ。
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エル・グラン・コンボの軌跡(1)

2014.08.29

いよいよエル・グランコンボの来日公演が迫ってきた。
全国6か所で6,000人ものサルサ・ファンを楽しませてくれた前回からもう2年。
今回は2年前に来られなかったリーダー、ラファエル・イティエール御大も来てくれる。これは見逃せない。
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そしてドン・ラファエルは1926年生まれ。なんと今日8月29日が誕生日で88歳。日本で誕生日を祝う!というわけだ。今回も全国5か所に加え、上海、シドニー、ブリスベン、メルボルンも回るのだから88歳のパワフルさに驚いてしまう。

サルサ・ファンならエル・グラン・コンボの事は良く知っていると思うが、来日の機会にその歴史を数度に分けておさらいしてみたい。続きを読む
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ビクトル・マヌエル@Club Citta 14/6/14

2014.06.15

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初来日のビクトル・マヌエル。大阪のステージの翌日は川崎のクラブ・チッタ。

ステージスタートは1:30amくらいだったか。一曲目"Dille a ella"から会場はフロアからの歌と興奮に包まれる。フロアを占めるペルー、コロンビア、プエルトリコ…とラティーノ/ラティーナがとにかく歌う(筆者も)。

ビクトルがスターへの道を決めたのは3枚目のアルバム『Víctor Manuelle』 (1996)だ。今回のライブでも3曲取り上げている。丁度筆者がプエルトリコに在住していた時期で、このアルバムのヒットは凄まじかった。全8曲の内5曲がヒット。これは翌年4枚目の『A Pesar de Todo』がリリースされるまでの間、常に曲がチャート入りしていたということだ。プエルトリコのみならずマイアミ、ボゴタ、リマなどのラテンアメリカのチャートでも大ヒットだった。だからビクトルの曲はラティーノのファンがすらすら歌うほど愛されているのだ。
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posted by eLPop at 17:04 | 伊藤嘉章のカリブ熱中症