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「日本にもまだ何回も来るわよ」オマーラ・ポルトゥオンド、インタビュー 2018年3月19日

2018.06.30

 今年(2018年)3月18日、20日、東京公演の為に来日、公演の合間の19日、ホテル・オークラ別館の一室でインタビューをする機会を得た。以前彼女には、2度ほどインタビューしたことがあったが、いずれも20年以上前。オマーラが60歳前後という歌手として円熟期を迎えていた頃だった。その後、皆さんご存じの映画“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”のブレイク(2000年日本公開)があり、キューバ、ラテン音楽ファンだけでなく、広く音楽ファンに知られる存在となった。
久しぶりのインタビューは、30分という短い時間だったが、今のオマーラに触れられたような気がした。
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posted by eLPop at 20:25 | 高橋政資のハッピー通信

『キューバ音楽を歩く旅(さかぐちとおる 著)』書評

2017.01.14

『キューバ音楽を歩く旅』
さかぐち とおる 著 彩流社 刊
キューバ音楽を歩く旅

 1997年以来9回の訪キューバで、ハバナやサンティアーゴ・デ・クーバ、トリニダーといった有名観光地だけでなく、キューバ全土を隅々まで回ってきた、さかぐち とおる氏が、昨年(2016年)12月『キューバ音楽を歩く旅』を上梓した。彼は、1999年から2000年にかけての4度のキューバ訪問で20都市以上を訪れた際に集めた音楽情報を2000年に『キューバ音楽紀行』として発表しているので、そちらを読まれた方は、そのアップデート版として読むこともできる。
 本書は、大きく4つのテーマに分けて書かれている。まず、キューバ音楽〜ダンスの多様なジャンルを、それぞれの音楽が盛んな地域で、どのように育み楽しまれているかを紹介する第1章から第5章まで。次に、キューバ音楽の代表的なミュージシャンを紹介する第6章。観光ガイド的な第7章と第8章。そして最後に、今後のキューバがどのように変わっていくかを論じた第9章。

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高橋 政資「ファニア、私の3曲」

2015.01.07

●「ANACAONA」 収録オリジナル・アルバム FANIA ALL-STARS『“LIVE" AT THE CHEETAH』(Fania)

ライヴ・アット・チーター
収録アルバム

 最初の1曲は、やはりこれ。こちらでもエピソードを書いたが、とにかくサルサとの衝撃的出会いは、この曲中のラリー・ハーロウのピアノ・ソロだった。パーカッションのようなピアノ奏法はサルサ〜トロピカル系音楽の定番だが、最初に聞いた時は本当にぶったまげた。

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エディ・パルミエリ@ブルーノート東京 10月3日セカンド・ステージ雑感

2014.10.06

ブルーノート東京で、エディ・パルミエリ・サルサ・オルケスタを見てきた。当日の夕方念のためブルーノートに予約電話を入れると、オペレーターが「自由席最後1席です。以降は立ち見になる可能性が…」と。え!?そんなに入ってるの、まさか〜、と思って会場に着くとロビーは人人人。完全に出遅れたようで、一番後ろの角隅席(非常口の前)に案内された。頭の上には張り出しがあって、音質心配だな〜と思いつつ開演を待つ。約10分遅れでステージが始まった。エディ・パルミエリのピアノが始まった瞬間、音質のことなど忘れてしまい(場所の割にそれほど悪くなかった)、最後まで一気にその世界に浸ることが出来た。

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下記は、ステージを見て聞いて思ったことを、箇条書き的にまとめてみた(備忘録)。
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posted by eLPop at 02:31 | 高橋政資のハッピー通信

キューバ音楽を変えてしまった男、フアン・フォルメル逝く

2014.05.20

 2014年5月1日、あまりに突然の悲報に、一瞬言葉を失った。体調がすぐれないことは、もう数年前から伝え聞いていたが、最近ではステージに立つこともあっただけに持ち直しているのかな、と思っていた。それだけにショックは大きい。

 フアン・フォルメル、正式名フアン・クリマコ・フォルメル・コルティナ。彼が率いたロス・バン・バンは、「キューバ音楽には、ロス・バン・バン以前と以降がある」などと言われるほどに、キューバ音楽を革新したとされる。こんな表現用いられるのは、革命後では、他にイラケレぐらいだ。
 また、70年代、80年代に青春を過ごしたキューバ人の多くは、自身を“バンバネーロ”と呼び、熱狂的なバン・バン・ファンであることを表明する。かといって、若者だけに愛されたのではなく、キューバ人なら老若男女が、ほぼロス・バン・バンのことが好きだろう。国民的バンドと言われる所以である。歴史のあるキューバ音楽をある意味変えてしまったフォルメルだったが、“世代を問わず愛された”、そのことこそが彼が真に偉大な音楽家だった証しなのだと思う。

 1942年8月生まれ。ミュージシャンだった父親に最初に音楽の手ほどきを受けたが、多くは独学だったらしい。そして、プロのミュージシャンとして、歴史的ピアニストのペルチン(ペドロ・フスティス)やゴンサロ・ルバルカバの父上でやはりピアニストのギジェルモ・ルバルカーバ、そしてクアルテート・フォクサスというモダーンなコーラス・グループを率いたカルロス・フォクサスらのバンドにベーシストとして参加、キャリアを積んでいく。続きを読む
posted by eLPop at 02:57 | 高橋政資のハッピー通信