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11/3「eL Pop Party Vol.5 -ラテン音楽最新リポート-」で水口のかけた曲など

2015.11.16

 2013年にスペイン在住のペルー人であるハビエル・コルクエラ監督が制作したペルー音楽ドキュメンタリー映画「SIGO SIENDO(kachkaniraqmi)」を中心に紹介させていただいた。

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■11/3 eLPop Party Vol.5でかけた曲・伊藤

11/3(祝)eLPopラテン文化の日・ラテン音楽最新リポート@代官山」
「キューバとカリブ・・・変化する最新キューバと進行形のカリブ」 伊藤担当分曲目リスト

当日は高橋さんがキューバの最新事情を説明するのに合わせ、それと対になるようなプエルトリコの最新事情を話しました。

1. Bombaの動き
キューバの今のルンバ"Yorba Andabo"に対し、プエルトリコのボンバの状況を話しました。
若い世代が、ストリート感のある等身大の音楽としてボンバに取り組む動きがあり、オーセンティックなものだけでなく、ヒップ・ホップやスカ、ファンク、ジャズとの融合などもあり。

"Que Bailen los Libres" Bomburayo
"Tragedia" Bomburayo
"Aeropiano" Brenda Hopkins


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2. アフロ・プエルトリコ〜アフロ・ビート
キューバの"Interactivo"に対しヘンリー・コールをご紹介しました。ヘンリーは90 miles Projectやゲイリー・バートンとのツアー、ファビアン・アルマザンとの共演などジャズ畑っでの活躍がメインですが、プエルトリコに帰ると彼自身のグループでカリビアン・アフロビートとでも言える活動を行っています。

"Crazy with Joy" Henry Cole & The Afrobeat Collective

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ヒップ・ホップやレゲトン、ロックの話は時間切れで出来ずでした。

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◆3/10 eLPop Party 長嶺修のかけた曲

2015.04.11

1. おやすみネグリータ Drume Negrita/ジョージ・シアリング・クインテット George Shearing Quintet (1955年 USA)LP『Shearing in Hi Fi』(MGM Records E3293)

1919年イギリス生まれの著名ジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリングは50年代から60年代にかけて、ラテン・リズムを好んで導入した。50年代半ばの本作は、トゥーツ・シールマンスやカル・ジェイダーらとのクインテットによる、ラテンのリズム・セクションをクレジットに欠いた録音だが、エルネスト・グレネー作のキューバ名曲「おやすみネグリータ」で、後にサンタナでも活躍するキューバ人名パーカッショニスト、アルマンド・ペラーサをしっかりフィーチャーしている。

2. キャラバン Caravan / カンディド Candido(1960年 USA)LP『In Indigo』(ABC-Paramount ABCS-236)

ジャズとアフロ・キューバンを結びつける橋渡し役の一人となった、モンゴ・サンタマリアやアルマンド・ペラーサらと同世代のキューバ人パーカッショニスト。70年代にはブルーノートやサルソウルからもリーダー作を発表しているが、これは60年のアルバム。スペインのフレッシュ・サウンド(56年作『Featuring Al Cohn』との2 in 1)などからCD復刻もされている。押し出しの強いパーカッションに、ディック・ハイマンのクレージーなオルガンが相まって“シナジー効果”を発揮する、B級アクション的「キャラバン」。

3. アケージャス・ガビオタス Aquellas Gaviotas / エミリアーノ・サルバドール・イ・ス・グルーポ Emiliano Salvador y su Grupo(1980年代 Cuba)LP『Emiliano Salvador y su Grupo』(Areito/EGREM LD-4240)

セロニアス・モンクやセシル・テイラーに関心を寄せたというピアニストのエミリアーノ・サルバドールは、イラケレの主チューチョ・バルデースと共に、キューバン・ジャズのコンテンポラリー化を先導したパイオニアだ。92年に若くして亡くなっているが、その影響力は現在も変わることなく、チルドレンを生み出している。サックスのホセ・カルロス・アコスタ、ベースのフェリシアーノ・アランゴ、ドラムス/ティンバレスのエミリオ・デル・モンテ、パーカッションのロドルフォ・バルデース・テリーと組んだ自身のグループでの80年代半ば頃と思われる録音から、スピード感あるスリリングな展開のホセ・カルロス・アコスタによるオリジナル。

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◆3/10 eLPop Party 石橋純のかけた曲

2015.03.31

1.「俺のタンボレラ」 Mi tamborera/グアコ Guaco(1973年録音、ベネズエラ)LP《GUACO》

ベネズエラ西部スリア地方の民衆音楽ガイタの学生楽団として1960年に結成されたグアコ。60年代末からガイタ革新の道を志す。それはNYのアフロ・キューバン音楽が「サルサ」へと展開する時代と軌を一にしていた。以来半世紀にわたってグアコは、カリブ音楽の最先端/ベネズエラン・サルサを開拓してきた。タンボレラとは、アフロ色の強い伝統音楽ガイタ・デ・タンボーラとサルサを融合した新スタイル。この曲は1980年代初頭までグアコの座付ソングライター兼バンマスだったリカルド・エルナンデスの詩曲。1990年に再録されている。
https://www.youtube.com/watch?v=RGtzg8UgF_0

2. 「バッグパッカー猫」El gato enmochilado/フルヘンシオ・アキノFulgencio Aquino(ハープ)&トゥルピアル・ミランディーノEl Turpial Mirandino(歌、マラカス)(1982年録音、ベネズエラ)LP《Golpe Tuyero Vol.02》


ベネズエラのハープは平原地方のアルパ・ジャネラ(ナイロン32弦)が有名。もう一種のアルパ・トゥジェラ(34弦。上13弦がスチール。他はナイロン)は国外はもちろん、ベネズエラでも広くは知られてはいない。その究極のアンサンブルはアルパ一挺、マラカス兼歌手の2重奏。カラカス近郊のミランダ州からアラグア州にかけて分布するホローポ・トゥジェロを演奏する。首都近郊の田舎だけに、そのイナタさは、平原地方よりものすごい。このアルパ・トゥジェラこそはラ米唯一のアフロ系アルパ音楽だと私は考えている。「黒い」アルパが奏でる粘り腰のスウィングを、多くのリスナーに楽しんでいただきたい。

3. 「つるはしとスコップ」Pico y pala/エビオ・ディ=マルソ&アドレナリーナ・カリベ Evio di Marzo y su Adrenalina Caribe (1982年録音、ベネズエラ)LP《Pico y pala》

鬼才シンガーソングライター、エビオ・ディ=マルソが率いるアーバン・ラテン・フュージョン・バンドがアドレナリーナ・カリベだ。「つるはしとスコップ」は、ブラックユーモアとデスカルガ精神そして反抗のエネルギーに満ち溢れたデビュー・アルバム。以後1990年代録音まで、4枚のアルバムを残した。30年以上たった今聴いても古さを感じさせないのは、その間、世界のどこにもこれと似たバンドが出現しなかったからだろうか。グアコがもっとも影響をうけたアーティストのひとつとしてリスペクトしてやまない存在だった。実際、カルロス・プッチ(bs)、ネストル・ペレス(perc)らは、グアコに引きぬかれ、80年代グアコ・サウンドの要となった。ヴァイオリンは、のちにソロ歌手となるセルヒオ・ペレスが弾いている。
http://sincopa.com/latin_pop/cdinfo_latin/adrenalina_1pico.htm

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◆3/10 eLPop Party 伊藤嘉章のかけた曲

2015.03.19

今回は「歌」にこだわるプエルトリコに「クール」と「ホット」のキーワードを置いて選曲。

1. ピエル・カネーラ Piel Canela/ティト・ロドリゲス Tito Rodriguez (1955年、プエルトリコ/ニューヨーク) LP "Mambo Maddness"(Tico LP1004)

1923年プエルトリコのサン・ファン 生まれ。30-40年代のボレロの甘さとボヘミアなクールさ、ニューヨークならではのスピード感がティト・ロドリゲスのマンボ時代の人気を決定づけた。ヴェルヴェット・ボイスの彼をお手本とした歌い手は数知れず、彼にあこがれバンド・ボーイとなりチャンスを得たチェオ・フェリシアーノからヒルベルト・サンタ・ロサへと系譜は続く。ボビー・カポ作のヒット曲のチャチャチャはニューヨークらしく、彼ならではの抑制が絶妙。

2. ソブレ・ウナ・トゥンバ・ウナ・ルンバ Sobre Una Tumba Una Rumba/ パキート・グスマン Paquito Guzman (1981年 、プエルトリコ)LP"Gran Senor" (TH 366)

ティト・ロドリゲスより一回り若いパキート・グスマンはサンファン生まれ。ジョー・キハーノやマリオ・オルティス楽団を経て、トミー・オリベンシア、そしてソロ活動も挟みつつ現在もオリベンシア楽団などで活躍している。河村要助さんは「心の湖に小石を投げる紳士」という素晴らしい表現をされているが、聴き手に言いようのない不安感と切迫感の種を生み出す熱情が最大の魅力。

「クール」なプエルトリコの歌い手の魅力の一方、「ホット」さの方には、「歌い切ってしまう」感覚と言うか、身体に迫ってくる圧迫感というか共通したものがあるように思う。アンディ・モンタニェスの強い歌声、マーク・アンソニーのこめかみの血管が切れそうな切迫感とか、ある種”暑苦しさ”でもある。これが哀感を伴うボレロでは決定的な凶器になるのだ。

3. アマダ・ミア Amada Mia /チェオ・フェリシアーノ Chao Feliciano (プエルトリコ/ニューヨーク、1980年) LP"Sentimiento, tu.." (Vaya 0798)

3人目は再び「クール」に。1935年にプエルトリコのポンセに生まれのチェオ。昨年亡くなった時に追悼を書いたので、バイオなどは http://elpop.jp/article/96601941.html をご覧ください。ルベン・ブラデスから最近の若手までチェオは影響を及ぼしている。


◆おまけ:eLPopメンバーが一通りかけ終わってのフリータイムにかけた曲。

4. ペルフメ・デ・ロサ Perfume de Rosa /コルティーホ・イ・ス・コンボ Cortijo y su Combo (プエルトリコ) LP "Bueno, y Que..? (Gema)

プエルトリコの歌い手をかけるなら落とすわけにいかないイスマエル・リベラ。強烈なスィング感。「熱い」が「暑く」はないやわらかさやしなやかさが「ソネロ・マジョール Sonero Mayor」と称されるゆえん。

5. ア・ロス・ムチャチョス・デ・ベレン A los muchachos de Belen /ペジン・ロドリゲス Pellin Rodriguez (1976年、プエルトリコ) (LP “Aventurera” Borinquen ADG

最後にかけたペジン・ロドリゲス は、言うまでもなくエル・グラン・コンボでアンディ・モンタニェスと共にフロントを張った、ボレロを歌わせたら天下一品の歌い手。やはり「歌いきる」ような強力な歌い方。「暑い」方に入れたい。

ティト・ロドリゲスより3つ若いがほぼ同世代。やはりサンファンの生まれで、コンフント・モデルナやモンチョ・ウセラ楽団からノロ・モラレス、ザビア・クガート、ホセ・クルベロの楽団などティトと同様のキャリアを通り、ティト・プエンテ楽団を経てグラン・コンボに。ボレロ集のコンピはいまだに島の定番。

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