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【11/3 eLPop Party vol.5 ラテン最新情報/選曲リスト】(出演順)
【3/10 eLPop Party メンバー選曲リスト】(出演順)
【ラリー・ハーロウ来日特集1:来日記念プレ・イベント、cafe104.5で開催!
【ラリー・ハーロウ来日特集2:ファニア・私の3曲】
【ラリー・ハーロウ来日特集3:ラリー・ハーロウ・インタビュー by 岡本郁生】


【追悼特集】
【特集:私はいかにしてラテンにハマったのか?】
【eLPopへのメッセージいただいています】
 決起文<はじめに>

『eLPop今月のお気に入り!2023年4月』

2023.05.26

良い気候になりました。世の中も動いてきた忙しくなってますが『eLPop今月のお気に入り!2023年4月』をお届けします!

新作・旧作関係なくeLPopメンバーの琴線にかかった音楽、映画、本、社会問題などを、長文でまたはシンプルにご紹介します。今の空気を含んだ雑誌、プレイリストのように楽しんで頂ければ幸いです。

先月より各人の原稿は各人のコーナーに収納し、下記目次の「タイトルをクリック」して各記事に飛ぶ方式に致しました!記事から目次に戻るには記事のお最後の「戻る」をクリック!

目次からパラパラ読みや、後で気になったら個人ページから探せるという形ですので、また使い勝手などご意見・ご感想ありましたら、宜しくご教示ください!

【目次】

高橋めぐみ『花びらとその他の不穏な物語、アルゼンチン1985〜歴史を変えた裁判〜』(メキシコ、アルゼンチン)
長嶺修『Banda Kakana』(モザンビーク)
山口元一『モハラ・エレクトリカ、ペルネット、ハビエル・マタ』(コロンビア)
水口良樹『ユンサ』(ペルー)
石橋純『スチールパン+ギター+チェロのユニットがおりなすゴールドベルク変奏曲』(日本)
佐藤由美『リオ・サンバの貴公子、80歳のツアーがスタート』(ブラジル)
高橋政資『4/28:PURAHÉI SOUL (from PARAGUAY)@ブルーノート東京』(パラグアイ)
宮田信『ジ・マーローズ』(インドネシア)
伊藤嘉章『アンドレア・モティス『Loopholes』ライヴ@Blue Note Tokyo』(スペイン)
岡本郁生『ジョー・バターンの最新録音』(USA)

posted by eLPop at 19:11 | Calle eLPop

『eLPop今月のお気に入り!2023年2月』

2023.04.03

『eLPop今月のお気に入り!2023年2月』

春ですね〜。さて遅れ気味の『eLPop今月のお気に入り!2023年2月』をお届けします!

この「お気に入り」特集、10人分をスクロールして読むのは不便!という声に対応し、各人の原稿は各人のコーナーに収納し、目次の「タイトルをクリック」して各記事に飛ぶ方式に致しました!記事から目次に戻るには記事のお最後の「戻る」をクリック!

目次からパラパラ読みや、後で気になったら個人ページから探せるという形ですので、また使い勝手などご意見・ご感想ありましたら、宜しくご教示ください!

今の空気を含んだ雑誌、プレイリストのように楽しんで頂ければ幸いです。


【目次】(中身を読むにはタイトルをクリック下さい
◆佐藤由美『バハグニ、ホジェー』(LA)
◆山口元一『スリー・ムリーヨ、ホルヘ・セレドン』(コロンビア)
◆高橋めぐみ『「ブエノスアイレスに消えた」グスタボ・マラホビッチ』(アルゼンチン)
◆岡本郁生『フアンパリートスチノス』(メキシコ)
◆石橋純『ベネズエラギター音楽その2:ジョン・ウィリアムス』(ベネズエラ)
◆水口良樹『アンカシュのポマバンバ周辺の音楽:チマイチ』(ペルー)
◆宮田信『ルーベン・モリーナ来日イベント 5/19(大阪)5/21(東京)』(チカーノ)
◆長嶺修『加藤聖文『満蒙開拓団』』(移民史)
◆伊藤嘉章『リッチー・オリアック』(ドミニカ共和国)
◆高橋政資『『ラテンアメリカの民衆芸術』展@国立民族学博物館』(ラテンアメリカ)





posted by eLPop at 13:57 | Calle eLPop

eLPop今月のお気に入り!2023年1月

2023.02.14

『eLPop今月のお気に入り!2023年1月』

2023年うかうかしてたら2月になりました。今年初のeLPopが総力を挙げてお送りする『2023年1月はこれだ!』です

新作・旧作関係なくeLPopメンバーの琴線にかかった音楽、映画、本、社会問題などを、プレイリストのようにご紹介します。長文の場合は今回から単独ページとしてリンクを貼りました!
楽しんで頂ければ幸いです。

【目次】
◆石橋純『ベネズエラが生んだギターの巨星アリリオ・ディアス』(ベネズエラ)
◆長嶺修『高木俊朗『狂信―ブラジル日本移民の騒乱』』(ブラジル)
◆水口良樹『ペルーの政治的混沌と抗議運動の現状』(ペルー)
◆岡本郁生『エルビス・クレスポ』(プエルトリコ)
◆山口元一『ラ・パンベレー、プル・コン・プラ』(コロンビア)
◆佐藤由美『ショーロクラブ復帰ライブ』(ブラジル)
◆高橋めぐみ『北米関連エッセイと中南米の食べ物に関する旅行記』
◆高橋政資『LOS LEJANOS DE JAPON『LEGENDARIO CORAZON』』(TEX MEX)
◆宮田信『ジョー・バターン・ライヴ・アット・グローブ、LA』(チカーノ)
◆伊藤嘉章『ティト・プエンテ&ティト・ロドリゲズ生誕100年』(プエルトリコ&NY)



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◆石橋純(熱帯秘法館/CASA CACHIBACHI担当/ベネズエラ& more)
『ベネズエラが生んだギターの巨星アリリオ・ディアス』

バッハ ヴァイオリンのための組曲ニ短調より「シャコンヌ」
アリリオ・ディアス(ギター)おそらく1960年代イタリアでのライブ録音

https://youtu.be/OZ10j6rVaUc

今年はベネズエラのギター音楽に注目していきます。その中心人物のひとりにアリリオ・ディアスがいます。20世紀の大巨匠の軌跡とともに、ベネズエラのギター音楽をすこしずつ解説して参ります。



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◆長嶺修(猫の目雑記帳担当/スペイン & MORE)
『高木俊朗『狂信―ブラジル日本移民の騒乱』』

『インパール』などの著作のあるノンフィクション作家で、映画の脚本も手がけた高木俊朗が、1952(昭和27)年、移民史映画の製作という怪しげな企画を受けて、監督や俳優団を伴いブラジルへ渡った際に巡りあった、第二次世界大戦中から戦後にかけてのブラジル日本人移民たちによる勝ち組と負け組による、まことに奇怪な騒動の取材録についての記事です。

下の写真、又はURLをクリック!お楽しみください!

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本文URLはこちら!⇒http://elpop.jp/article/190166086.html


◆水口良樹(ペルー四方山語り担当/ペルー)
『ペルーの政治的混沌と抗議運動の現状』

現在、ペルーの政治崩壊が2020年以上に先行きが見えない混沌とした状況になっている。発端は、2021年7月に大統領に就任したペドロ・カスティージョが22年12月に「自主クーデター」を企て失敗したことによる失脚と逮捕拘留が、予想を超えて大きな抗議運動へと発展していったことにある。
そのペルーの政治的混沌と抗議運動の現状を、音楽と共にご紹介する。

下の写真、又はURLをクリック!お楽しみください!

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PERU3.jpg

⇒記事URLはこちら http://elpop.jp/article/190169999.html


◆岡本郁生(ラテン横丁・USA LATIN & MORE)
『エルビス・クレスポ』




先日なにげなくYouTubeを見ていたら、これが流れてきて驚きました。
エルビス・クレスポ「スアベメンテ」からもう25年も経ったのか……。
Elvis Crespo | Suavemente (25 Aniversario)

https://www.youtube.com/watch?v=z66ARmBV_cs

ニューヨーク生まれでプエルトリコのグアイナボ育ち、メレンゲ・グループ、グルーポ・マニアの一員として活動していたエルビス・クレスポが独立していきなり放ったのがこの「スアベメンテ」の特大ヒット。彼独特のなんとも摩訶不思議な声から始まるこの曲、初めて聞いたときの衝撃は凄まじく、いいようのない不気味さ(?)と快感がないまぜになったような、だが、次第に癖になってしまう異様な気分に襲われたことを、いま聞いても思い出す。

Elvis Crespo - Suavemente

https://www.youtube.com/watch?v=_T_SIDKGRjs

エルビス・クレスポはそれ以来コンスタントにアルバムをリリースし、いまのところの最新作は『Multitudes』。音楽的には基本的に正統派のメレンゲ路線で、一声聞いただけですぐにわかる“あの声”も健在。リミテ21(Limi-T 21)と共演した「ティブロナ」でもいい味出しまくってます。

Elvis Crespo, Limi-T 21 | Tiburona

https://www.youtube.com/watch?v=AANIpNBJEOk


◆山口元一("Ay hombe"担当/コロンビア)
『ラ・パンベレー、プル・コン・プラ』



コロンビアの最新ヒットを紹介するコーナー、"Ay,Hombe"です。

1曲目と2曲目はラ・パンベレー(La Pambelé)
"パンベレー"といえばサンバシリオ・デ・パレンケ出身にして70年代のボクシング中量級を代表する名王者“キッド・パンベレー”ことアントニオ・セルバンテスの異名として知られます。子どものころから親しんできたサルサが、パンデミックのなかで滅びつつあるのを目の当たりにした歌手のミゲル・ロジェボルド(Miguel Rorebolledo)が、それを復活させる戦いに乗り出そうと志を同じくするボゴタの腕利きミュージシャンに声をかけたとき、まず彼の頭に浮かんだのは「キッド」の名前でした。

La Pambelé - Traigo el Bongó

https://youtu.be/yXXncKwYc60

後に彼は、この語がアメリカ大陸へ送られたアフリカ人奴隷の主要な故郷のひとつで話されていたバントゥー語で"守護者"という意味を持つことを知ります。

Proverbio - La Pambelé Orchestra

https://www.youtube.com/watch?v=CFPX9iKmTSk

彼らは自分たちのプロジェクトを"una deuda con el tiempo que nace en medio de un panorama
social pandémico"(パンデミック下の社会的状況の中で生れた時間への負債)を返す戦いと表現しています。最近ではすっかり聞けなくなってしまった、「ダンスの伴奏」ではないサルサ、期待しようじゃありませんか。

La Pambelé Orchestra - Sesiones Monarca

https://www.youtube.com/watch?v=FGc8YI-iiH8

おまけ。オープニングはウィリー・コロン(Wille Colón)の1968年の作品"The Hustler"ですね。




3曲目は、この20年でコロンビア音楽の主要な音源としてコスタに並ぶ地位を確立した、といってはちと言い過ぎかもですが、太平洋岸から、新進気鋭の若手バンドを紹介。
バンド名プル・コン・プラ(Plu Con Pla)とは、魚のPlumudaとPlatano、トゥマコ地方の代表的な料理だとか。私は食べたことありませんが、(典型的な)サンコーチョの肉の代わりに魚、ユカの代わりにプラタノ(料理用バナナ)を入れたような料理のようです。

曲は"La Plumuda Llegó"。ビデオをみていて、スマホをいじっているハゲ、僕に似ているなと思ったら、イバン・ベナビーデス(Ivan Benavides)ではありませんか。彼がプロデュースをしているようです。2022年11月の発表です。

La Plumuda Llegó Plu con Pla

https://www.youtube.com/watch?v=zU9c5Wyp8Bc

ではまたね。




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◆佐藤由美(GO! アデントロ!/南米、ブラジル & more)
『ショーロクラブ復帰ライブ』



1989年結成、笹子重治(acoustic guitar)+秋岡欧(bandolim)+沢田穣治
(contrabass)のショーロクラブ。およそ3年ぶりに腕こき三人が揃った必聴ライブ
が、都内は晴れ豆で行われた。新春一発目に出合えた値千金の体験。以前から“初老
クラブ”などという愛称で親しまれてきた彼らだが、もはや一音一音に宿る内実は
“長老(choroのスペイン語読み?笑)”の域。メンバーの皆さんの、ますますのご
健勝を祈るや切。当夜の演奏の一部がSNSで公開中。

CHORO CLUB “VARANDIM”(作曲:秋岡欧)2023年1月11日@晴れたら空に豆まいて
Choro2.jpg
https://www.facebook.com/861331207307468/videos/742076853781611

なお3月29日、遅れていたソニー盤、キング盤のサブスク化が完了。全22タイトルが
聴ける状態になるそうだ。

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http://www.choroclub.com/







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◆高橋めぐみ(SOY PECADORA担当/スペイン語圏の本・映画)
『北米関連エッセイと中南米の食べ物に関する旅行記』


今回は北米関連エッセイと中南米の食べ物に関する旅行記のご紹介です。

読んだ本その1:復刊された藤本和子の本3冊。
 藤本和子と聞いてすぐにリチャード・ブローディガンの翻訳者だと思いつくことが、ごく当たり前で普通のことだと思っていました。『アメリカの鱒釣り』を読んだことのない人がいるのだろうかとも思ってしまいました。最近こういう「そんなことも知らんのか!」となりそうになることが多く、「老害」化が著しい自分を少々持て余し気味でもあります。

 とはいえ、この3冊が復刊(文庫化)されたことは、誠に喜ばしく世のため人のためになることは間違いないありません。そもそも復刊を後押ししたのは、斎藤真理子(チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』等の韓国文学翻訳者)、岸本佐知子(最近ではルシア・ベルリンの2冊が衝撃的な翻訳者)、くぼたのぞみ(J・M・クッツェーの諸作、チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの諸作のお任せして安心な翻訳者)という優れた翻訳者3人と肩書きがたくさんあって難しい才人であるところの「水牛通信」の八巻美恵というのだから、通り過ぎることなどできません。

@ 塩を食う女たち-聞書-北米の黒人女性(1982年 晶文社、2018年 岩波書店)
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https://www.iwanami.co.jp/book/b427320.html

A ブルースだってただの唄-黒人女性の仕事と生活(1986年 朝日新聞社、2020年 筑摩書房)
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https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480437037/

B イリノイ遠景近景(1994年 新潮社、2022年 筑摩書房)
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https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480438423/

著者はすべて藤本和子

 @の1982年の初版の帯にはこんな文章があります。「滅亡の妖兆漂うアメリカで語りはじめる黒人女性たち。藤本和子という高い知性に連れられて、神のごとき生身で誌される現代の雅歌の意味を、私どもはここに読む。石牟礼道子氏評」

 2023年の現時点でもアメリカはまだ滅亡してはいませんが、ここに語られている物語が何ひとつたいして変わっていないことに戦きます。


読んだ本その2:楽しく美味しそうな旅の本。
中南米グルメ紀行
(2022)
著者:さかぐちとおる
東京堂出版
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http://www.tokyodoshuppan.com/book/b617221.html

 長年カリブ・中南米を旅してきた著者による食のリポート。メキシコ、グアテマラ、ニカラグア、パナマ、ペルー、ブラジル各国の代表料理から、なかなかにディープなものまで広く紹介されています。著者はとにかく「行動する」人で、大まかな計画を立てて現地に着いてから、どこをどう行って何を観て何を食べるかを練っていきます。その過程がとても面白く、旅行ガイド本に長く携わって来ただけあって、随所のポイントはきっちり押さえて外さないし、一種独特な食後の感想も「なるほどね」と膝を打ちます。わたしは勝手に中年米版「孤独のグルメ」だと思いました。中年男性がひとりで「ここが良さそうだ」と感じた店に入り、名物料理や周りの人が食べているものを注文し、最後には満たされるという体験の繰り返しは、読んでいて飽きません。もちろんたまには有名店を予約してから訪問もしていますが、基本は勘と情報を頼りに突き進みます。

 この本を持って行っても、著者と同じ旅をするのはなかなか難しいとはお思いますが、旅や食に興味がある方なら紀行本として大変楽しめます。写真もカラーで豊富ですから、空腹時に読むのは危険かも(笑)。




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◆高橋政資(ハッピー通信担当/キューバ、ペルー、スペイン)
『LOS LEJANOS DE JAPON『LEGENDARIO CORAZON』』


LOS LEJANOS DE JAPON『LEGENDARIO CORAZON』
PNP Records PNP-002
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 以前、テックスメックスもレパートリーにしていたバンドを一緒にやっていた、長谷雅春さんから紹介いただいたCD。ちなみにそのバンドで、長谷さんは、ボタン式アコーディオンを担当していました。それはさておき、あまりにも内容が良かったので、門外漢ではありますが、ここで取り上げる次第です。

 ボタン・アコーディオン奏者の赤坂喜代司氏とバホ・セクスト奏者の橋本伊佐男氏が、栃木県足利市を拠点に、テックスメックスの“コンフント”スタイルで演奏〜活動しているデュオ、LOS LEJANOS DE JAPON(ロス・レハーノス・デル・ハポン)の2枚目のアルバムです。このCD、最初の一音から全く普通のアルバムとは空気感が違っていて、どこかに持っていかれるような感覚に襲われます。そのホットだが乾いた感じが、私は一度しか訪れたことがないのですが、たぶんテキサスなのでは、と想像してしまいました。演奏だけでなく、録音やその音の処理方法なども、かなりこだわってアルバムを制作されているのだろうと、想像するわけですが、かといって、お勉強っぽいわけでも、研究の成果という感じでも全くなく、音楽自体が生き生きとしていて、その世界に引き込まれてしまいます。

 赤坂氏は、ボタン・アコーディオン以外にベースやドラムも演奏し、お二人ともヴォーカルも担当。テックスメックスの本場のミュージシャンやフェスの主催者とも交流を重ね、かの地でも演奏をしてきた人たちだからこそのサウンドがぎっしり詰まっています。途中1曲収録された打ち込みを大胆に使った曲も、“今”のテックスメックスを体感させてくれます。

 このお二人のテックスメックスとの関わりや、同じように尼崎で“コンフント”スタイルにこだわって活動している人たちの活動歴などを、彼らへのインタビューを中心に紹介した冊子が、前述の長谷雅春氏の編集で発売されています。


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(A Guide to TEXMEX テックスメックスのご案内)


こちらも、特定の音楽にのめり込んだ人たちの物語としても大変面白いものなので、今回のCDとともにお勧めですよ。


▼ CDの入手は、下記などのショップからどうぞ。
PNP Store
https://pnp.stores.jp/


STORES Lejanos
https://pnp.stores.jp/


EL SUR RECORDS
http://elsurrecords.com/los-lejanos-de-japon-legendario-corazon/30/01/2023/


▼ 書籍の入手は、下記などのショップからどうぞ。
EL ARRULLO
https://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=19460


EL SUR RECORDS
http://elsurrecords.com/a-guide-to-texmex-masaharu-hase%E3%80%80%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85-%E8%91%97%E3%83%BB%E9%95%B7%E8%B0%B7%E9%9B%85/14/05/2021/





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◆宮田信(DANCE TO MY MAMBO担当/USA+MEXICO)
『ジョー・バターン・ライヴ・アット・グローブ、LA』

(編集部)LAに滞在中の宮田信からジョー・バターンのライヴ・レポが届きました。

「ラテン・ソウルの王様、ジョー・バターンは今年80歳を迎えている。私が主催した最後の来日が2017年なのでもう5年以上も前になる。そんなジョーが冬には珍しくロサンゼルスでショーをやるというので、挨拶も兼ねて私も現地に飛んできた。」

熱い空気が伝わります!是非 ↓↓↓↓写真、又はURLをクリック

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http://elpop.jp/article/190177477.html



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◆伊藤嘉章(カリブ熱中症担当/カリブ諸島+カリブ沿岸)
『ティト・プエンテ&ティト・ロドリゲズ生誕100年』


ティト・ロドリゲス1923年1月4日生まれ、ティト・プエンテ1923年4月20日生まれという今年は二人のマスターが生誕100年の年。100周年記念イベントがいくつも発表になっている。

まず3/19のプエルトリコ毎年恒例『ディア・ナシオナル・デ・ラ・サルサ(サルサ国民の日)』
今年はティト・プエンテ・オマージュ。



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息子のティト・プエンテ・ジュニア(timb)、オレステス・ビラート(timb)、ニッキー・マレロ(timb)、エンデル・ドゥエニョ(timb)というティンバレス・マスター勢ぞろいし、ステージではティンバレス合戦が繰り広げられるのは必至。そしてフランキー・フィゲロア(vo)、フランキー・モラレス(vo)、ジョニー・”エル・ダンディ”・ロドリゲス(bomgos)、ホセ・マデラ(congas)などティト・プエンテゆかりのメンバーが参加。オルケスタと共にプエンテのヒットナンバーが演奏される予定。また同時にイスマエル・ミランダとティピカ73へのオマージュもあり、その関係のアーティストが登場。その他にもビクトル・マヌエル、ヒルベルト・サンタロサなどなど豪華版だ。コロナでプエルトルコでの開催が中断していたこの恒例イベントだが今年は相当盛り上がりそうだ。


一方、日程がが3/17-3/19と重なった『プエルトリコ・ジャズ・フェスト』
今年はグラミーアワードとなったミゲル・セノンのトリビュート。加えてエディ・パルミエリ&アフロ・カリビアン・セプテート、エドマール・カスタニェーダ・カルテット、アル・ディメオラなど豪華。

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そして恒例のジャズ・フェスト・ビッグバンドは「ティト・プエンテ&ティト・ロドリゲス・オマージュ」。そこにエディ・パルミエリとミゲル・セノンが参加。歌はホスエ・ロサド。

これもちょっと豪華すぎて他では見られないプログラム。

その他昨年11月にはブロンクスのオストス大学がティト・ロドリゲス・オマージュの一連の講演とティト・ロドリゲスへのレスペクトを常に表明しているヒルベルト・サンタ・ロサのコンサートを行っている。

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また1月にはトランペッターのウンベルト・ラミレスが「ティト・ロドリゲス生誕100年」をテーマにプエルトリコでコンサートを行った。ブレンダ・ホプキンス(p)、ヘンリー・コール(ds)、ダン・マルティネス(b)、ノルベルト・ベレス(vo)などと共に演奏を行っている。コンサートにはペドロ・グスマン&ヒバロ・ジャズも参加した。

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これから夏から秋にかけで各地で両ティト100周年を祝うイベントが計画されてます。今年はこの二人の軌跡をたどる事もしなければ。

1923年生まれのミュージシャンをちょっと拾ってみると:
ドグ・ワトソン、ウエス・モンゴメリー、アルバート・キング、ハンク・ウイリアムス、バーニー・ケッセル、ミルト・ジャクソン、バディー・デフランコ、デクスター・ゴードン、レッド・ガーランド、ジョージ・ラッセル、エルモ・ホープ、ジョニー・ハートマン、フィリー・ジョー・ジョーンズ、中田喜直、ウイルバー・ウエアー、ファッツ・ナヴァロ、サム・リバース・・・

つまりみんな同時代のミュージシャンとしてお互いを聴いてた可能性もあるし、そんな時代の何かの息吹が音に入っている。そんな視点で色々妄想してみたと思います。




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posted by eLPop at 21:56 | Calle eLPop

『eLPop 2022年のお気に入り!』

2022.12.28

今年も色々ありましたがいよいよ大詰め。『eLPop 2022年のお気に入り!』で今年を振り返り、2023年を迎えたいと思います。

今回はシンプルに、各人が「今年はこれだ!」一つを選び(選びきれない人はMax3つ)、基本解説なし(どうしても書きたい人書いてもOK)の形にしました。

今年読んでくださった皆様、ありがとうございました!
2023年もみなさまに良い事、良い音、良い本、良い映画などが降り注ぎますよう!

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【目次】
◆高橋めぐみ『パラディーソ、世界J文学館、あなたと過ごした日に』
◆水口良樹『マリネラ・リメーニャ』
◆山口元一『トト・ラ・モンポシーナ』
◆石橋純『「都市のリズム」完結』
◆佐藤由美『ガル・コスタ』
◆高橋政資『インテラクティボ、ドゥオ・イリス、バコソ』
◆長嶺修『赤道ギニア、アンゴラ、カーボヴェルデ』
◆岡本郁生『ラロ・ロドリゲス』
◆宮田信『カミーロ・アスキータ』
◆伊藤嘉章『バッド・バニー』
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◆高橋めぐみ(SOY PECADORA担当/スペイン語圏の本・映画)

1)書籍
パラディーソ(Paradiso)1966年発表、翻訳書の発売は2022年。
著者:ホセ・レサマ=リマ(José Lezama Lima)
訳:旦 敬介(だん けいすけ)
国書刊行会

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https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336073846/

スペイン語で書かれた最も重要な小説のひとつである。訳者による詳細で丁寧な解説/指南付き。読まずに死ねるか!(記事としては2023年に取り上げます)

2)書籍
小学館世界J文学館(2022年)
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https://www.shogakukan.co.jp/pr/sekaij/

図鑑のようなカタログのような1冊を買うと古今東西の名作が125冊が読める!
ダウンロードして電子書籍として読む画期的な試み。挿絵も美しい。ほとんどが新訳で本邦初翻訳の作品もあります。

3)映画
あなたと過ごした日に(原題:El olvido que seremos)2020
監督:フェルナンド・トゥルエバ(Fernando Trueba)
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https://www.amped.jp/anatato

実話に基づいた、息子による非業の死を遂げた父への思いを描く。いつまでも心に残る作品。(記事はアップ済み:『今月のお気に入り8月』


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◆水口良樹(ペルー四方山語り担当/ペルー)
「CSCM Breña "Marinera Limeña" 」


https://youtu.be/chkZC5d17Zs

セントロ・ムシカル・ブレーニャで楽しそうにマリネラ・リメーニャをやっている映像。カルロス・カスティージョやカルロス・イダルゴ、ウィリー・テリーといった今をときめくムシカ・クリオージャのバリオのスタイルの音楽をがっつりと歌い継いでいる面子による濃密なマリネラ・リメーニャの音楽と踊りのシーンをご紹介。やっぱりマリネラはいいなぁということでご紹介します!


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◆山口元一("Ay hombe"担当/コロンビア)
『トト・ラ・モンポシーナ"Adios Fulana"』

"Adios Fulana" / Toto La Momposina

https://www.youtube.com/watch?v=avSfYwBMGDM

今年で引退されたので。


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◆石橋純(熱帯秘法館/CASA CACHIBACHI担当/ベネズエラ& more)
『eLPop仲間4人が寄稿した「都市のリズム〜Walking in the rythme」完結』


世界各地の都市と音楽の話題を現地に精通したライターが紹介する12ヶ月連載エッセーが完結しました。
シリーズ終盤のラインナップは以下となりました。

10月 ナント(フランス、廣瀬純)
11月 リマ(ペルー、水口良樹)
12月 メンフィス(USA、佐藤良明)

ミュージカルを得意とした映画監督ジャック・ドゥミの音楽にフォーカスしたナントの回。eLPop仲間水口良樹による渾身のリマ音楽案内。そして最終回はエルヴィス・プレスリーを輩出したメンフィスの盛衰。いずれも読み応えあるエッセーとなっています。
どうぞこの期に12ヶ月通してお読みください。

toshino.bmp
https://www.kajima.co.jp/news/digest/dec_2022/rhythm/index.html


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◆佐藤由美(GO! アデントロ!/南米、ブラジル & more)
『不思議な力 Força estranha/ガル・コスタ Gal Costa』


https://www.youtube.com/watch?v=JeY2ojRkSys

ブラジル発ワールドクラスの大ヒットショーを迎えた1980年。来日公演成功祈願に初めて巻いたボンフィン紐。全国ツアー終了後、帰国フライト搭乗前の空港トイレ。ガルと一緒に手を洗っていたタイミングで切れた=叶った。MPB史上もっとも華麗だった女王、活力みなぎる舞台のハイライトシーンはこの曲だろう。
黙祷…


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◆高橋政資(ハッピー通信担当/キューバ、ペルー、スペイン)
『インテラクティボ、ドゥオ・イリス、バコソ』

@ INTERACTIVO / En Fa Sostenido

https://youtu.be/qS8RK4-SRbc
アルバム『En Fa Sostenido エン・ファ・ソステニード』より

A DÚO IRIS / Por Pensarte

https://youtu.be/CpmFFKgFwm0
アルバム『Mi Suerte ミ・スエルテ』より

B 映画「バコソ〜アフロビーツ オブ キューバ」

https://youtu.be/jb_Z72VdvJc

全てキューバもの。@は、多くのスターを輩出してきたグループの新譜。ジューサも久々に参加。Aは、女性の活躍が目立ったキューバを象徴するようなダジャミ・サンチェスが参加。ポップス畑からこんな女性歌手が出てきたことに注目。Bは、現代アフリカ音楽と連携する新しい音楽シーンの存在を教えてくれた。

(編集部より:1/14(土)に銀座のサルサ・バー Las Risas (ラスリサス)にて『BAKOSO』の2回目の上映会
&トークショウを行います。これ以降は上映の予定はありませんので、ご興味を持たれた方はぜひ!
14:30 Open 15:00 Startです。
詳しくはFacebookのイベントページへ ↓↓↓
https://www.facebook.com/events/1252349212290220/
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あと、カリブ熱中症担当/カリブ諸島+カリブ沿岸担当の伊藤嘉章による、『バコソ〜アフロビーツ オブ キューバ』の解説も併せお楽しみください。

http://elpop.jp/article/190022521.html


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◆長嶺修(猫の目雑記帳担当/スペイン & MORE)
『赤道ギニア、アンゴラ、カーボヴェルデ』

なにか1作ではなく、スペイン語&ポルトガル語公用語圏アフリカ諸国の近作、ということで、とりあえず赤道ギニア、アンゴラ、カーボヴェルデから各1ピックアップです。

Vanilla Karr - Béto Iá RiböTyö

https://youtu.be/1DQP7iBZBtE

Yola Semedo - Marido

https://youtu.be/kehTYLLsMeI

Lucibela - Txe Txu Fla

https://youtu.be/Y1PhjuRkq4Y


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◆岡本郁生(ラテン横丁・USA LATIN & MORE)
『ラロ・ロドリゲス』

いろいろと訃報が続く中、やはり、ショックだったのは、ラロ・ロドリゲスが亡くなったことです。
こちらはマチート楽団でのアルバム『Fireworks』リリース時のスタジオライブで、豪華オーケストラをバックに歌い切っているのが素晴らしい。

Orquesta de Machito canta Lalo Rodriguez

https://www.youtube.com/watch?v=DNeRV0hH5o4


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◆宮田信(DANCE TO MY MAMBO担当/USA+MEXICO)
『カミーロ・アスキータ』

CAMILO AZUQUITA,,,,,EXITOS 1

https://youtu.be/yI-dFomhBqA

クリスマスに届いた訃報。パナマが生んだサルサ歌手、もうひとりの王様、カミーロ・アスキータ。パナマ〜ニューヨーク〜ロサンゼルス〜パリと拠点を変えながらサルサを歌い上げた偉大なる歌手。最後はパナマで亡くなったとのこと。好きなアルバムは何と言っても75年発表の"Pura Salsa"。


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◆伊藤嘉章(カリブ熱中症担当/カリブ諸島+カリブ沿岸)
『バッド・バニー/Verano Sin Ti』

■今年は色々な意味でバッド・バニーの新譜『Verano Sin Ti/あなたのいない夏』。

アルバムリリースはわずか半年前ですが、最初のシングル"Tití Me Preguntó"だけで現在YouTube7億回視聴。"Moscow Mule"が3.3億回と億を超える曲続出と言う支持はラテンではちょっと見当たらない。

加えて内容。レゲトンに収まらない多様で秀逸なトラックやサウンド、今の世代の抒情をきっちり捉えた歌詞とメロディ("Moscow Mule"など)、そして社会問題を正面から扱う姿勢( "El Apagón - Aquí Vive Gente" )、かつクリシェに落ちないどころか先の読めない尖がり方など、大きなポテンシャルを見せてくれたからです。

Bad Bunny - Moscow Mule

https://youtu.be/p38WgakuYDo

Bad Bunny - El Apagón - Aquí Vive Gente

https://youtu.be/1TCX_Aqzoo4

■あと今年は悲しい追悼が多かった事を書き添えます。ラロ・ロドリゲス、ロニー・クーバ、カミーロ・アスキータ、パブロ・ミラネス…素晴らしい作品に感謝します。


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以上、来年もeLPopを宜しくお願いします!


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ラテン・ミュージシャン・インタビュー・シリーズ(3)加塩人嗣(Sax/fl)Part 3(Final)

2022.11.02

eLPop企画『ラテン・ミュージシャン・インタビュー・シリーズ』

第三回目はサックス・フルートの加塩人嗣さんのPart 3(最終回)です。

(Part 1はこちら)
(Part 2はこちら)
(聞き手:岡本郁生&伊藤嘉章)

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(Part 2より続く)

「セクシー・サックス」

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――貞夫さんからサンボーン、デスモンドの間で聴かれた人は他には?

もちろん他にもたくさんいますよ。そこまで影響ってことではないけど、いろんな人を聴くじゃないですか。例えば日本人の佐藤達哉(ts)がいたりとか、近藤和彦(as)がいたりとか、彼らむちゃくちゃ上手いし、今若い人で石井(裕太)君(ts)とか、この前あびるのバンドで一緒にやったんですが、何考えてこんなに?って(笑)。でも、おんなじ土俵で勝負しようとは思わないですよね。自分の音を聴いている人がすぐ俺の音だって気が付いて欲しい訳で。最近、なんか、自分で言うのは変ですけど、「セクシー・サックス」とか言われて(笑)、だんだん広まって行って、やめろー!とか言ってんだけど(笑)。まあ考えて見たら、それが良いか悪いかは別として、そういう風な名前が付くって言うのは特徴があるからだろうなって。そういう意味では良かったなと思ってますね。

――セクシー・サックスの事はまさに聞こうと思ってて(笑)。それ、誰が言いだしたのか(笑)、のりこさんではないんですか?(笑)

のりこさん……もしかしたら藤井摂ちゃんかもしれない。よしろう(広石)さんっておられるじゃないですか。久しぶりによしろうさんのやつで摂っちゃんとやって、俺がボレロを吹いたら、「えーっ、セクシー!」とか言って(笑)。で、よしろうさんも言ったんですよ。そこらへんが発祥かも。

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藤井摂(ds)

――のりこさんがいつか言ってたのは、キューバに行った時も「セクシー・サックス」って呼ばれてましたよねって(笑)

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2002年の加塩さん(高杉登さんのサイトより)

いやそれは、俺自身はそれは気が付いてない(笑)。最近のりこさんも言うしね。これ余計な話だけど、ヨコリンっていうボーカルの、彼女も最近よく会ってるんですけど、こないだヨコリンが、メンバー紹介の時に「エロ・サックス!」って(爆笑)。いや、それだけは言うなよって(笑)

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"ヨコリン / AZUL”

――ブラジル音楽もやられますよね。

ドラムの吉田和雄さん(タマさん)て知ってます?ブラジルの……。当時、小野リサのプロデュースとかしてた、そのタマさんと、柳澤(伸之)さんていう弾き語りのおとうさんがいらっしゃって。おとうさんっていったらあれだけど、いい声でボサノバ歌うんですよ。で、3人でユニット組んで……テイスト・オブ・ミュージックっていう……CD3枚ぐらい出したんですかね(2004年、05年、06年リリース)、ブラジル系の。タマさんが関わってくれたおかげで、ブラジル好きな人は知ってる人が多くて。その活動があったから、昨日なんかも……(※前日、キーストンクラブ東京でブラジル系のライブがあった)

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TASTE OF MUSIC

――話は違いますが、ロックとか全然ひっかからなかったんですか?

いや僕はブラスロック大好きで。チェイスが一番好きで。あとBST(Blood Sweat & Tears)もそこそこ聴いてましたよ。ロック系、結構好きだったんですよ。エマーソン・レイク&パーマーとか。ただ楽器がサックスなんで、シカゴとかああいうのだったらいいですけど、そんなのやってるバンド周りになかったですから。

――ああいうの、スペクトラムくらい出てこないと……

だからそうこうしているうちに、こっち出てきて、六本木あたりでディスコでアースやったりとか。

――昔はディスコって言えばバンドが入ってたり……

そう。さっき言った赤坂のポテトクラブなんか出ましたね。


――今、いろんなとこを手伝ったりとかあると思いますが、加塩さん自身としては、(メインは)Don De Donと。

(Don De Donの他には)あんまり多くはやってないんですけど、友人で一つ年上の人で太田シノブというシンガーが……シノブって言う名前だから女性みたいなんですけど男性で……普段はGS歌ったりとかビートルズとか歌ったりする人で、歌上手いんですよ。でね、ジャズも歌えるわけ。たまに月一くらいで一緒にやってるんですけど、ベースとその人と。で、ファンの女性たちもいて、来てくれる方が。で、去年くらいからキーストンクラブで一回、メンバー集めるからちゃんとジャズ歌ってみない?って(“Shinobu Ota Sings Jazz”)そういうのを続けてますね。

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――4ビートですか?

4ビートで。それこそ(藤井)摂ちゃんが来て、早川哲也がベースで、三木成能ってMALTAさんのバンドに入ってるのがピアノで、この3人すごい強力なんですよ、それとそのボーカルの人とで。

あともう1個、ちょっとフュージョンっぽいのをやるのも年に1−2回くらいやってますね。まあ、今ある中ではDon De Donがメインでやってますね。


――太田さんとの4ビートのはまさにジャズで、別にフュージョンとラテンジャズがあって。その時って、頭は切り替えるんですか。

後ろのビートが違うんでそれに合った吹き方と言うのは多少意識するだけで、後はそんなには変えてないですね。そういう意味では、例えばラテンにはボレロがあるじゃないですか。で、(ジャズの)4ビートではバカ速いのがあったりするじゃないですか。スローのもあったりする。そのリズムとかテンポに合わせた吹き方みたいのは意識しますよね。ボサノバやるときはそんなにガツガツ盛り上げたくない。あえて言えばその曲に合った吹き方って言うのは意識してますけど。ジャンルというより、曲ですね。

――ボサノバだと吹き方が違うんじゃないかな、みたいな? そうでもないんですか、あんまり。

多少はあります。僕の中ではボサノバとかいうとポール・デスモンドの影響というか、ポール・デスモンドが、もやっと出てくるんですけど、だから吹きすぎないようにすごい気を付けてたりする。ボリュームの点ではとか。

――加塩さんはアレンジもされますよね。

今のDon De Donは自分で何曲か書いているんで、それに関してはだいたいのアレンジは自分で。ただ、フルバンドのホーン・セクションのアレンジとかは全然やってないですね。

――なかなかやっぱり難しいですか、あれは。

あれはちゃんと勉強しないとできませんね。かちっとじゃなくて適当にやるのは出来るかもしれないけど、やっぱり自分でも経験上、フルバンドで吹いてこのアレンジは吹きやすいなとか良いなとか、プレイヤーとして思うわけですよ。このアレンジなに?とか。僕自分が書くと、このアレンジなに?、になっちゃうからあんまりそこまではしたくないなと。(笑)

――いろんな共演でいろんなジャンルをやったときに、音楽に好き嫌いあると思うんですが。それはありますか?

それはありますよ。音楽のジャンルも多少あるんです。それは何故かって言うと、一番最初のころの話に戻りますけど、バンドで吹いてて歌謡曲やらされて、演歌とかやってたんですよ、テレビでね。で、もうこれは嫌だとか思うわけです。そういう仕事が来ると、それはジャンルっていうか、音楽自体もそうなんだけど、そこらへんの昔の記憶がよみがえって来て、やな気分になる(笑)ふつふつと(笑)

富士そばで蕎麦を食ってるとするじゃないですか。演歌が流れてくると、いやこのBGMやめてよって(笑)当時大変でしたから今でも残ってますね。だから僕、やっぱり人と人。仲良きゃ良いってもんじゃないけど、ここまで反目しあって音楽とかしたくないし。多少の緊張は良いんですけどね、例えば、でっかいツアー出て昔EXILEやったりとか少しやってたんですけど、そういう緊張感とか何万人の前で吹いたりとかそういうのは必要かなと思うんですけど。基本的にはあんまり嫌な緊張したりとか、嫌な思いをしたくないんで、まあ質問の答えになってるかどうかわからないんですけど、好きか嫌いかって事で言うと、嫌いって言うのはありますね(笑)


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富士そば制作の演歌BGMのCD(もちろん加塩さんは不参加)

――逆に、これはもう好きだなっていうのは?

もちろんありますね。Don De Donでやってる時はそうだし、昨日なんかもすごい良かった、すごい楽しかったですね。吉田和雄さんと五十川博さんっていうベースと高橋佳作さんと。

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(「Brazilian breeze with Akiko Morishita」森下亜希子(vo)、加塩人嗣(sax)、高橋佳作(p)、五十川博(b)、吉田和雄(ds))。

3人共僕より年上で、昔のスピック&スパンとか、あの辺をずっとやってた人達だから、もう安心。もう素晴らしかったです。(キーストンクラブの)オーナーの山中さんも気に入ってくれて。ライブって良かったり悪かったりですが、そういう良い瞬間ってね、とても大切にしたいですね。またそれはやりたいし。

――フュージョンとラテンとジャズの仕事が、等しく好きなメンバーで、同じギャラの仕事があったらどれを選びますか?(笑)

それはね、一番先に来た仕事を選びます。同時にはこないから(笑)。良くあるんですよ、安い仕事を受けた次の日にむちゃくちゃ良いギャラの仕事が……(笑)。(最初のを)断れないんですよ。

――ギャラが良いからこっちやるよとは、ねえ。

そんなことやってたらすぐダメになっちゃう。でも、(予定を)押さえたのにたまに言ってくる奴いますよね。そういう(ブッキングする側の)立場になったら、まあ話は一応聞いて、「実はミュージカルが1か月入ってトラがダメなのに一日ぶつかっちゃったから」とか言うのは、しょうがないなあ、って。ケースバイケースで。でも基本的には僕らの中で共通理念として、最初に来た仕事を受けてっていうのがあります。

――加塩さんはそういうハコみたいのは、ミュージカルとかっていうのは?

昔やってたです。


――そういう時はサックスを全種類ですか?

いや、だいたいミュージカルって木管(担当)が3人くらいいるんですよ。向うのブロードウエーのミュージカルって3人で、一人がダブル・リード(※オーボエやファゴットなど)を吹かなきゃいけない。日本人のプレイヤーでオーボエまで吹ける人はなかなかいないんで、ちゃんとしたミュージカルの時はダブルリードの人は別に。で、一人はピッコロ、フルート、クラリネット、アルトみたいな。真ん中のパートがテナーとか。下のパートがバリトンとバスクラとかの感じで3人くらい。まあ、ケースバイケースで楽器の種類は変わりますけど。そういう感じでやってますけど、もう毎日同じことやってても気が抜けないって、あの頃は。向かなかったですね。

――向き不向きみたいのもありますよね。

ありますね。宝塚やっていた時に、毎晩の酒量が増えてました。やっぱりストレスが溜まるんで。
たまーに依頼が来るんですけど、スケジュールの問題もあって、お断りしてますね。


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(宝塚のオーケストラ・ボックス(Stereo Soundより))

――やっぱり最終的には人間関係が(笑)

そうなんですよ、実は(笑)



Don De Donそして今


――Don De Donのお話を。

(最初は)2009年、2010年かな?もう12−13年経つんですよね。納見(義徳)さんも、亡くなって3年経ちましたからね。

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2022年年末 12/25に行われるDon De Don クリスマス・スペシャル・ライブ(Keystone Club Tokyo)


先ほど話した、のりこさんが広尾の「サムラート」っていうカレー屋さんで歌ってた時代に、のりこさんが俺と平田(フミト)と3人でやろうと。で、平田は「加塩さん、なんかバラードとかいいよね」とかいってくれて、「一緒にやりません?」と。俺自身の平田の第一印象は、「なんだか乱暴そうなヤツだな」と(笑)。年下を叱りつけてるし。なんか苦手だよな〜とか思ってたんだけど、ま、年齢は僕のほうがちょっと上だったし、向こうから言ってきたんで、「あ、いいよ」っていって。じゃ、ベースとパーカッション、誰にしましょう?ってふたりで話して、べースは結局ヤンブー(澁谷和利)に頼んで、パーカッションは?というと、「納見さん」て。そのへんが平田らしいんですけど、「納見さん叩くと、けっこう納見さんファンが多いから、ライブやってもけっこう(お客さんが)来るかも」っていって、4人で始まったの。


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諸藤一平(ds)

で、1年後に、「やっぱりドラム欲しいね」とかいって、諸藤一平を平田が連れて来たんです。いまだからいえるけど、最初に一平が叩いた時、「ダメだこりゃ」って(笑)。そしたら平田が「こんなにダメだとは思わなかった」といって、もうやめさせるとか言い出したんで、でもそれは可哀想だからなんとかしようよ、ってことで、平田がこと細かに、っていうかうるさくね、一平に指導して。でもいまはね、一平はほんとに素晴らしくなって、いっときは納見さんも肩落としてたんだけど、2〜3年したらもう「一平ちゃん、一平ちゃん」とかいって頼りにしてましたよね。で、2枚目のCD(2012年)を作ったあとぐらいに、平田がちょっと体調が悪くなって、残念ながら……。

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佐藤英樹(Perc)

それから、ちょっとすごい流動的というか、あびる竜太が入る一方、残念ながらヤンブー(澁谷)がデラルスに専念したいという事になって、今の松永(敦)になって。彼は音楽的素養がすごいんです。そして、パーカッションは、佐藤英樹が加入してしてくれて、とても助かってます。 以前話しましたが、メンバーの間を取り持ってくれる事が多いです。 納見さんが若くなって戻って来た感じ(笑)


――1回見に行ったんですけど、松永さんすごいですね。

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松永敦(b)

芸大出でね。元々高校の時からベース好きだったみたいですけど、当時音楽大学ではベース科は無いから、しょうがなくてチューバやった。しょうがなくてチューバってお前芸大行くなよって(笑)、そういう感じの人ですね。

――ジャズの要素も前に出したい方向ですか?

出したいって程ではないんです。実はね、例えば比較してもしょうがないんですけど、MAMBO INN(っていうグループ)あるじゃないですか、スティーヴ・サックスの。あそこのサウンドとか見てると(お客さんが)踊りたがってるんですね。Don De Donで踊ろうって人はあんまいないんで、そういう意味では、もちょっと踊れるような雰囲気の曲書きたいなっていうのもあったりはするんですよ。なにがなんでもコードチェンジの曲だけで押し通したいとかそういうことは全くなくて、僕の書いた曲の中でも、2−3曲むちゃくちゃシンプルで、バカみたいな曲がありましたから。まあそこらへんは、そんなにこだわってないです

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あびる竜太(p)

――良いですね踊りたくなるのって。

そうそう。でも平田に断られましたからね、チャチャチャの。なにこれ!って(笑)で、平田がやめた後にレコーディングしましたけど(笑)、バンドの特色ってあるみたいで、今になって思うとあまり踊れる曲ないなあとか。

――最初の質問に戻るんですけど、ジャズとラテンの境い目で吹いてる時はリズムの違いくらいだということですけど、みなさん、どういう感じなんでしょうかね。

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管楽器の人間ってそういう違いがなく、音使い自体はコードチェンジに対しての音使いとかメロディってであんまり変わりようがないんです。だから多分ニューヨークのミュージシャンはジャズもできるしラテンも出来るし。ちょっとやってよって言われたら、えーとか言いながら出来ちゃう、ってことじゃないですかね。

――日本でもできちゃうけど、そういう風にやる人は少ないってことですかね。

ウーン、それはそうですかね。やればみんな出来る。だってコードがあるから。大堰(邦郎)君(sax)っているじゃないですか、伊藤ブー(寛康)(b)のEL SWINGの。大堰なんかプレイ聴くと、全然フュージョン系のフレーズなんです。俺なんかより全然フュージョンな感じで。でも全然ラテンで普通にやってるし。

――好きなフレーズの傾向値はありますね。

そうですね、だから本当に、リズム隊の人ほど専門職っていう感じには要求はされないですね。

――だから逆に言うと、いない事はないでしょうけど、例えばラテンのリズム隊にそんなに若い人が(少ない)。ベースもだいたい、さっき言った松永さんぐらいはアレですけど、だいたい、澁谷さん、小泉さん、伊藤さん……

人材がね。でもちょっとずつは増えてますけどね。あの岡本健太(ds)、健太もね、実は(Don De Don)1年でやめちゃったんですけど。あの弟の竜太君っていうのがすごく良いベースですよ。だからぽつぽつは来てます。

――そうですね、いるんでしょうけども……。もう少し、若い人たちのラテンジャズみたいのも聴きたいなあって思いました。

健太のバンドとか聴いたことないですか。Wu-xing。

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――ああ、ウーシング、ありますね。(岡本健太(ds)、宅間善之(vib)、宮川真由美(p)、荻野哲史(b)、荒川B琢哉(perc))

そう、ビブラフォンの彼が(宅間善之)いる。本当は我々も頑張んなきゃなあ(笑)。いつまで頑張れるかみたいな感じ(笑)

――いやいやいや。ちょっと前にジャズの中牟礼貞則さん(g)にインタビューしましたが、90歳でもうホントお元気でした。だから加塩さんはもっとずっと先の話ですね(笑)

中牟礼さん、がんばっておられますね。同郷(鹿児島)の大先輩ですから。

――あ、そうですね。それこそ明日かなんか近藤(和彦)さんが一緒にやるんでしょう。(近藤和彦 as ss Special 4 feat.中牟礼貞則 (g)、安ヵ川大樹 (b)、中村海斗 (ds))で、ドラムの子が21歳っだって。中牟礼さんとの年齢差が(笑)

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そこらへんは本人たちが良ければっていうか、年の差は関係ないですからね

――ジャズもそうだし、ラテンも年齢が関係ないからところどころ若い人が出て来てますけど、ジャズと比べるとちょっと母数が(少ない)。

そういう意味では、国立音大でも何でもジャズ科が出来てるじゃないですか。「ジャズ科」なんですよ。楽器の開始年齢も下がってるんで、そういう所で一所懸命やって才能あるやつはどんどんうまくなる訳ですよ。18,9−20で。ところがジャズ科なんで、ジャズはやりたいんだけどラテンは、みたいな。だから教育システムとしてね、ラテンを教えるって風になれば、多分良いんだろうけど、そこまでは無いですね。

もう一つ言うと、弊害はブラスバンドで、それこそ「エル・クンバンチェロ」やりますとか、そういう風なアレンジがあるじゃないですか、ブラスバンド用の。昔のアレンジはむちゃくちゃでしたから。いわゆるラテンもブラジルも全く関係なくて、もうなんかよくわからんみたいな。だから教える方も分からずにやってるし、アレンジする方も分からずにやってるから悲惨ですよ。


――なるほど、それは知らなかった。

まあ、あんまりこういうと、ちょっとアレなんですけど。全然わからずにやってる。



――なるほどー。あ、そろそろ、お時間もだいぶ長くなりましたから、ぼちぼちこの辺にしたいと思います。どうもありがとうございました! ちょっと写真を撮らせて頂けるとありがたいです。

いいですよ、この辺で? サックスも持ちましょうか。

――その窓のあたりとか。ところで、なんでこのスタジオ、窓が障子なんでしょうかね。

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そうなんですよ、オーナーの趣味で(笑)

――セクシー、障子とサックスでセクシーな写真が(笑)

(全員)意味がわからない(笑)


END

(Part 1はこちら)
(Part 2はこちら)

【プロフィール】
加塩人嗣  Hitoshi Kashio


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鹿児島大学在学中より演奏活動を始める。
フリーの演奏家として、数々のアーティストのツアー、レコーディングなどに参加。(Exile、矢沢永吉、Crazy Ken Band 、サルバトーレ・アダモ Etc.)ジャズ系の活動後、 キューバ系ラテン音楽に接し、キューバ、メキシコでの演奏の機会を得て、Omara Portuondo、Yumuri y sus Hermanos、NG La Bandaなど、数々の有名アーティストと共演の経験を持つ。 またブラジル系音楽の演奏経験も多い。

現在、自己のバンド、 Don De Donをはじめ、東京キューバンボーイズなどに所属し、精力的に活動中。現在までに、自身8枚のオリジナルCDを発表している。他にも幅広い分野で、国内外のツアーやテレビ、レコーディングなどに参加し精力的に活動中。また、MUSIC SCHOOL DA CAPOの講師として後進の指導の面でも、手腕を発揮している。

【加塩人嗣 SELECTED DISCOGRAFY】

DEDICADO AL GRAN CONGUERO / Don De Don
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加塩人嗣 (sax,fl), あびる竜太(p), 松永 敦(b), 諸藤一平(ds, timb), 岡本健太(perc)

UN MOMENTO DE SILENCIO / Don De Don
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加塩人嗣 (sax,fl), あびる竜太(p), 澁谷和利(b), 諸藤一平(ds, timb), 納見義則(perc)


VOLCAN / Don De Don
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加塩人嗣 (sax,fl), あびる竜太(p), 澁谷和利(b), 諸藤一平(ds, timb), 納見義則(perc)


PASA PAS / Don De Don
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加塩人嗣 (sax,fl), 平田フミト(p), 澁谷和利(b), 諸藤一平(ds, timb), 納見義則(perc)


EL CORAZON DEL JAPON / Don De Don
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加塩人嗣 (sax,fl), 平田フミト(p), 澁谷和利(b), 諸藤一平(ds, timb), 納見義則(perc)


CUBAN LEGACY / 東京キューバン・ボーイズ
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加塩さんのWebsite : https://www.hitoshikashio.com/



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