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福生の片隅にあるリトル・ブラジル。

2014.06.16

東京周辺に南米料理店が開店し始めたのは80年代の後半から90年代前半。1990年入管法が改正されて、ブラジルやペルーからの日系移民のデカセギが急増。川崎や厚木にペルー・レストランがオープンし、徐々に関東平野全体にそんな店が点在していった。日系出稼ぎ社会への好奇心も手伝って月に一度ぐらいの割合でよく通った。確かインカ・コーラが200円。肉料理もその頃は安かった。日本のスタンダードが浸食していない店のムードに感動し、アルコイリス(今でも健在)などで一人はるかペルーへ想い馳せていたものだ。さらに、群馬の大泉にはディスコまで出来たという噂を聞きつけて、皆で押しかけたのも憶えている。とにかく、日本のなかに出来上がった南米の空間を味わいたかった。異国の地で「デカセギ」として働く彼らの労苦も知らないで、随分とお気楽な闖入者だったと、今では赤面する思いでもある。


あれから20数年。「デカセギ」という言葉もあまり聞かなくなった。状況は多々変わったのだろう。南米関連の食堂やお店も、随分と入れ替わりが激しい。また今では日本人相手に地元に根付いたところも出てきている。しかし、全体で見れば随分と数は減ってしまったように思える。ということで、もう一度、関東平野に広がる南米の拠点をゆっくりと訪ねてみようかと思う。しかも、なるべく自転車で。早速、東京は福生にあるブラジル料理店を訪ねてみた。名前は「南米食堂」!


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自宅のある調布からは多摩川サイクリング・ロードで一時間と少々。快適な道が続きます。とはいえ歩行者優先なので、ゆっくりと。


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福生が近づくと奥多摩の稜線が迫ってきます。この日は雨の後で水量も多く、水と緑と空のコントラストが何とも美しい。


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 到着!青梅線牛浜駅の西側を出てすぐ右の路地。目印はブラジルの国旗。調布から25km。店内はカウンターだけですが、2階席もあるらしい。まだ開店間もないのに、俺たちが入ったら既に満員。


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まさに駆けつけ一杯。一杯だけで我慢。カイピリーニャなどももちろんあります。


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基本はシュラスコです。店主お手製の窯で焼いてくれます。この日はランプ肉がなく、イチボを中心に鶏肉、ソーセージなど。フェジョアーダももちろんつけました。どれも美味い!


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ポン・ジ・ケージョにユカ芋のフライ。写真撮り忘れましたが、鶏肉のコシーニャも美味しかったッス。


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以前は国道16号線沿いで食材屋さんも兼ねたお店でした。ブラジル人の店主曰く、昔沢山いたブラジル人も随分と減ってしまい最近ではペルー人の方が多いそうです。でも地元の方に愛されているようで、この日も日本人で満員が続いていました。福生の片隅に咲いたリトル・ブラジル。都心に比べると破格の安さだし、カウンター越しに店主とのコミュニケーションも楽しい。お近くの方はぜひ行ってみてください。そういえば、牛浜駅の次、福生駅にはペルー系の食堂が数店あったけど、今はどうなったんだろう。近日中に、またチャリで探しに行ってみよう。ではでは。


南米食堂

福生市牛浜99-12
電話:080-9425-0141