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『2025年はこれだった:映画&ライヴ』(佐藤由美)

2026.01.01

◆『ジルベルト・ジル/ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン』2020年/フランス
16年ぶりだった先の来日公演の起点が、コロナ禍下におけるこの親密なファミリーライブ。キャリアを彩る選りすぐりのレパートリーが、老境を迎えた重鎮ジルならではの穏やかさで淡々と綴られていく。最強バンドを率いてグイグイ迫るかつてのパフォーマンスとは正反対。2024年の来日ステージより、娘ナラが入るこっちの編成を正直なところ観たかった…。てなわけで、家族で演る必然性にやっと合点がいった、自宅庭園内特設ステージ(!)における宝物のような映像記録。
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https://rewindera.net/gilberto_gil/

◆2025年に体験したライブから――
Mônica Salmaso & André Mehmari – Dadeicate to “Milton”
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モニカ・サウマーゾとアンドレ・メマーリが知的アプローチでミルトン・ナシメントの代表曲に迫る、非の打ちどころのないシンプルにして贅沢な舞台。とりわけ観客の唱和などというブラジル音楽的な邪魔が微塵も入る隙のない選曲はクールで、いかにも彼ららしい。旧知の音楽関係者に出くわし、「さすが完璧!一等賞!」と称え合って別れたほど。


Nancy Vieira & Fred Martins
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カーボヴェルデ生まれのナンシー・ヴィエイラとブラジル出身のフレッヂ・マルチンスは、ともにポルトガル在住。当コンビは、終始温もりあふれる微笑みのステージ。歌う語調もギターの響きも柔らかく、聴く者をゆったりもてなす“モラベーザ”の真心たっぷり。


Vanessa Moreno & Salomão Soares
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宮沢和史オーガナイズ『Semana da Música Brasileira』で初来日したヴァネッサ・モレーノとサロマォン・ソアレス。ヴァネッサの芝居がかって動的なパフォーマンスと、サロマォンの端正ながらツボを押さえたピアノさばき(!?)。甘い歌声なのにぶっ刺さる強烈な個性は、かつてのテテー・エスピンドラを彷彿とさせる。


Renato Braz
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すでに何度か来日していたと思うが、2025年浜松でヘナート・ブラスを初体験。噂にたがわぬ朗々たる美声、素晴らしい選曲術、巧みなギター弾き語りにやられた!


Peteco Carabajal
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コスキン・エン・ハポン(アルゼンチン・コルドバ州の由緒あるフォルクローレ・フェスと福島県川俣町が長年連携)ゲスト出演のため、チャカレーラの故郷生まれのヒーローが待望の初来日。残念ながら都内ライブは満席で、急遽知らせをもらったインタビュー&ワークショップ付きミニライブ(歌手カロリーナ・ペレリッティが共演)へと赴く。圧巻の声量も名門一家独特のギター奏法も健在、ヒットソングの多さで知られるペテーコ・カラバハルの真骨頂と素のままの姿が片鱗だけでも味わえたのは幸い(2000年の母国コスキンで、ほぼフルステージ見届けているのだが…)。

◆『Joias da Mangueira』Machiko Watarumi & Shigeharu Sasago…+Yuka Kido@Shiroishi
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鑑賞総括・私的収穫の大トリは…それでも、コレ! ライブの挑戦から録音が実り、濃縮された歌声と演奏の結晶から、より包容力をもつ歌世界がさらに拡がっていく。歌詞の中身や曲想・編曲の魅力を含むサンバの伝え方として、じつに得がたい紹介者たちだと痛感する。

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