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『2025年はこれだった:ライヴ&アルバム』(高橋政資)

2026.01.01

<ライヴ>
2025年中に体験したライヴから、印象深かったパフォーマンスを選んでみた。

大丸1️ Son Jarocho ソン・ハローチョのバンド(7月2日、メキシコのオアハカのお祭り、Guelaguetza ゲラゲッツァにて)
 夏に行ったオアハカ(メキシコの州)旅行の目的の一つが、メキシコ最大のお祭りと言われるゲラゲッツァ(Guelaguetza)だった。そこでは、多くのこの地域特有の音楽を聞くことができた。
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中でもサン・アントニーノ村のゲラゲッツァでみたソン・ハローチョのバンドは、フレッシュでパンキッシュな演奏で、現在進行形のシーンを垣間みた感じがした。ちなみに、ソン・ハローチョは、オアハカの隣の州ベラクルスの音楽ですが、ゲラゲッツァでは近隣州の芸能〜音楽も演じられるようだ。

大丸1️ 中西レモン、ドーナツ・ディスコ・デラックス(7月31日、すみだ錦糸町河内音頭大盆踊りにて)
https://youtu.be/9G-dylmpJvU?si=QZScpBO7aDTmwYMQ
 江州音頭にラップ・ユニットをぶつけるという、とんがったサウンドを聴かせてくれたが、盆踊りのゆったりしたグルーヴは損なうことなく、踊り子さんを踊らせていたのが素晴らしかった。

大丸1️ Mahotella Queens マホテラ・クイーンズ(8月14日、六本木Schoolにて)
 南アフリカのンバクァンガの女性コーラス・グループ。
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1990年代には、日本のパルコのCMにも抜擢され来日もした、ワールド・ミュージックを代表する存在。「はこだて国際民俗芸術祭」参加に伴った東京公演は、直前に発表され驚いた。
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18年ぶりの新譜発売もグッド・タイミング。オリジナル・メンバー、ヒルダ・トゥバトラ(83歳)はまだ現役ということで、2度驚いた。当日、2人の若手のうちの1人が体調不良で参加できなくなるというアクシデントがあったが、心配をよそに2人でも申し分ないパフォーマンスを楽しませてくれた。

大丸1️ Lindigo Family ランディゴ・ファミリー(8月28日、Suykiyaki Itabashiにおけるパフォーマンス)
 フランスの海外県、レユニオン島のアフリカ、インド系の奴隷に起源を保つ伝統音楽マロヤを演奏するグループ、ランディゴのファミリー・バンド。ハチロクとコール・アンド・リスポンス、そしてダンスが一体化した、エキサイティングなパフォーマンスを披露してくれた。
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大丸1️ Kelvis Ochoa ケルビス・オチョア(12月19日、ハバナのYarini Habanaにて)

 コロナを挟み8年ぶりに訪れたキューバのハバナ。以前と変わらないなと思うことも多かったが、想像以上にIT化が進んでいて、配車アプリLa Naveの便利さには驚いた。通信もWhatsAppを使えば、現地の人ともスマホから簡単に連絡が取れる。ライヴ・スポットも、個人が立ち上げたところが多くあり、多くがインスタグラムなどで予定が告知されるので、ライヴの予定も立てやすかった。

 そんな中、以前から生で聞いてみたいと思っていた、ケルビス・オチョアのライヴを体験することが出来た。
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ケルビスは、アーバンな曲作りが特徴的なSSWで、ソ連崩壊後のPeríodo especial(特別期間)真っ最中の1995年に、スペインのNubenegraレーベルから発売された新世代ヌエバ・トローバのオムニバズに参加したミュージシャン。多分今は、海外を拠点にしていると思われるので、とてもラッキーだった。オーディエンスは、ほぼキューバ人で、ヒット曲は皆で合唱。人気のほども感じることが出来た。

大丸1️ Yarima Blanco ヤリマ・ブランコ(12月22日、Cesar Jazz Clubにて)
 今回のキューバ旅行の目的の一つが、新しく開店したCésar Jazz Clubを訪れることだった。ここの女将Seikoは古くからの知り合いで、店を切り盛りする姿が頼もしい。店名にある通り、ジャズを主軸とするラインナップですが、ソンやボレロ、キューバン・サルサ系のブッキングもあり、キューバ旅行の折にはインスタグラムでチャックしていただきたいお店だ。

 ここでちょうどブッキングされていたのが、今ハバナのソン・シーンを引っ張ってるともいえる女性トレス奏者、ヤリマ・ブランコだった。
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彼女も今回の旅行で生をいてみたいと思っていた1人。近年キューバで定番化した「Chan Chan」なども演奏したが、なんといっても新旧ソンやパン・カリブ的な感覚を取り入れた、多彩なオリジナル曲が聴きのもだった。
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 ちなみに、ライヴ開始時間が大幅に遅れがちなキューバにあって、ほぼオンタイムで始まるこのお店は、旅行者にとって嬉しいし、他ではあまり見かけないラムも置いてあったり、食事もガッツリから軽いものまで美味しい。

<アルバム>
大丸1️ Omara Portuondo / Eternamente

OMARA PORTUONDO - Por eso yo soy cubana

https://youtu.be/vhP4zuxmvk8?si=RnhyFuWDThldY-gg


OMARA PORTUONDO, SILVIO RODRÍGUEZ - Demasiado


https://youtu.be/XTMIHX9jvTo?si=cijsJ-A4DZD3qkMS

 ステージ活動は引退表明した、キューバのオマーラ・ポルトゥポンド(95歳)ですが、2024年に録音したアルバムが、全く衰えを感じさせない歌声で驚愕してしまう。アルバム・プロデュースは、ロベルト・フォンセカで、シルビオ・ロドリーゲスやアンジェリック・キジョー、パブロ・ロペスなどゲストとデュエットしている曲も収録されている。


大丸1️ 大工哲弘 / タノール 時の声 謡の和(ディスクアカバナー ascd-2014)

やぐじゃーま節 / 大工哲弘

https://youtu.be/TBSwPzvo7LA?si=VO0pX7U6nvyfEvst
 沖縄石垣島出身の八重山民謡の唄者による、久々のアルバム。これまで以上に自然体の歌が、聞き手の耳にも心地よく、すぅーと入ってくる。

大丸1️ Kalahari ~ Dengu / BOOK & FIELD RECORDINGS CD by Naotaka Doi(Naotaka Doi KALAHARI-02)

Kalahari - Dengu

https://youtu.be/jqGj--QVs5s?si=HLNLHCMoQZA-_hpr

 土肥直隆氏が、1993年に、アフリカ南部のボツワナ共和国のカラハリ砂漠に古くから暮らしてきた狩猟採取民、ブッシュマンの音楽や生活をフィールド・レコーディングしたCDを付属した研究書、三部作の中の第2編「インストゥルメンタル編」。親指ピアノ「デング」を中心に臨場感たっぷりなすばらしい音質。

大丸1️ Banda Misteriosa / Las Oaxaqueños(2024年11月発売)

POPURRI OAXAQUEÑO - BANDA MISTERIOSA


https://youtu.be/BkncGQ8nF54?si=Ii6Y9Y9SI0vkjOTl

LA LLORONA - BANDA MISTERIOSA

https://youtu.be/JPlWQ7cfE1Q?si=pOjPfQt2-JnKZHoz

 夏のオアハカ(メキシコ)旅行のゲラゲッチャで体験したバンダ(ブラス・バンド)の音源を色々探していて、見つけたグループ。伝統的なメキシコのバンダが元々持っているアヴァンギャルドな面をより拡大し、突き抜けたサウンドを聴かせてくれる。

<その他>
今年から本格導入した、ハイレゾにも対応した音の良さで定評の配信サーヴィス、qobuz(コバズ)。そして、音源管理のRoon(ルーン)。この二つの組み合わせで、デジタル化したSP盤(78rpm)やシングル盤(45rpm)と配信音源がシームレスに楽しめるようになった。アナログを自身でデジタル化して楽しむユーザーには、とても便利、音楽の聴き方の幅を広げてくれた。

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https://www.qobuz.com/jp-ja/discover

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https://roon.app/ja/

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