ジ・マーローズ

2023.05.26

 オルタナ・ミュージック、ソウル、ジャズ、トロピカルなどの既存ジャンルを巧みにミックスした新世代によるネオ・ヴィンテージ・サウンドの勢いはアメリカのインディー・シーンのなかで確かな存在感を示しているが、昨今はヨーロッパ、日本でも耳の肥えた音楽ファンやアーティストを魅了している。コールマインペンローズ、そしてビッグ・クラウンといったレーベルがシーンを牽引する人気レーベルだ。昨年秋に来日して多くのファンをもつボリビア系フィンランド人ボビー・オローサを輩出したビッグ・クラウンから再び大注目のアクトが登場して愛好家の間で大きな話題になっている。

 バンド名はジ・マーローズ。褐色の肌にスタイリッシュなファッションに身を包む女性1名男性2名によるトリオ。甘いメロディ・フックをもつサウンドはカリフォルニアからの若いチカーノ・グループかと思いきや、なんと出身はインドネシア第二の都市、スラバヤ。バンド名の定冠詞をTHEではなくTHEEとしたのは、大好きなチカーノ・グループ、ジ・ミッドナイターズからとったというのだから二度驚いてしまった。

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「ソウル、ファンク、ヒップホップ、ロックステディ、ラヴァーズ・ロック、ジャズ、ポップス、ダブなど、さまざまなタイプの音楽を聴いています。ジ・マーローズの音楽に最も影響を与えたのは、グラディス・ナイト、ブラッドストーン、スモーキー・ロビンソンからエリカ・バドゥ、シャーデー、そしてクレオ・ソルのような新しいアーティストまで、新旧のR&Bです。ラルフィ・パガン、クリシェ、アストラッド・ジルベルト、山下達郎など、様々な時代や文化からのポップスからもたくさん影響を受けています。」(筆者によるインタビュー)


 英語も巧みに操り、インターネットで溢れる情報を巧みにエディットして一気に最先端の音楽を創造してしまう。その才能には驚くばかりだ。夏に第2弾のシングルを発売し、来年には待望のフルアルバムも出るそうだ。ぜひ来日ツアーも実現させたいと思っている。今、一番気になるバンドのひとつだ。

THEE MARLOES “MIDONIGHT HOTLINE”

https://youtu.be/yLmBJ-pXy8o

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