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OCEANAインタビュー<前編>

2019.01.20

 オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORAの活動が活発だ。昨年夏には自伝『人生、60歳まではリハーサル』を刊行。デラルスとしては、結成35周年の今年に向けて着々とライヴやアルバム・リリースを準備中と聞く。そして、これと同時並行で始動したのが、OCEANA(オセアナ)という、女性4人によるラテン・ファンク・バンドである。

 このOCEANAの母体は、90年代前半にメジャーでも活躍したレディース・サルサ・バンドのChica Boom(チカブーン)だ。

 メンバーはNORAのほか、NORIKO(ピアノ)、KAORU (ベース)、小野かほり(パーカッション)。現在はここに臼井かつみ(ドラムス)も加わり5人組となっている。2017年12月にデビュー・ライヴを成功させ、ファースト・シングル「OCEANA」(日本語&スペイン語ヴァージョン)を配信スタート。昨年11月には初のミニ・アルバム『OCEANATION』をリリースするとともに、11/9(金)10(土)、六本木クラップスにて「ミニ・アルバム先行発売記念LIVE」を敢行、幅広い音楽性を感じさせる力強く魅力たっぷりのライヴを見せてくれた。
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 そのライヴに先駆けて、メンバー4人(臼井はこのライヴ後に加入決定)に集まっていただき、いろいろとお話をうかがった。
(2018年11月8日・渋谷にて)
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――いや〜、美魔女パブに迷い込んだウブな男の子になったみたいな気分です。緊張感ありますよね〜(笑)。“圧”がすごいですが(笑)、まずは、自己紹介からお願いします。

KAORU ベースのKAORUです。
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普段はLA在住で、OCEANAのために(笑)帰って来てます。旦那さんが音楽プロデューサーなので、ヒップホップ系のレコーディングをしたりとか、ベースを弾いたりしてます。元チカブーンで、その前はタンゴ・ヨーロッパっていう(ガールズバンドにいました)。私、すごくレディース・バンドに縁があって。やっぱり女は凄いかな……と。
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――タンゴ・ヨーロッパもどこかで(ライヴを)見ましたよ。チカブーンもよく見てました。

KAORU で、みんな、「高校生でした」とかいうんだよね。

――僕は高校生じゃなかったですけどね。1958年生まれなんで、もうリハーサルほぼ終わっちゃったんですよ(笑)。

KAORU え?そうなの? 私はかろうじてリハーサルやってるけど……。
ま、(自己紹介は)そんな感じで。

――じゃ、OCEANAのNORAさん(笑)!

NORA ヴォーカルの、そしてたまにパーカッションのNORAです。
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OCEANAでは、デラルスではできないことができてて嬉しいです。音楽性っていうことでは、オリジナリティがけっこう強いので、それがいいなと思って。この年になると、みんな集まってカヴァー・バンドとかやるじゃないですか。それはそれで楽しくていいんだけど、ずっと続けていくには、オリジナルでメッセージがあって(というのが必要)。それって財産だから、それができるOCEANAっていうのがいいな、と(思ってます)。

KAORU それが普通にできちゃったんだよね。生みの苦しみもなく。

NORA なので、やらしていただいてます。歌わしていただいてます(笑)

NORIKO ピアノのNORIKOです。
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いまニューヨークに住んでいて、もともとチカブーンをやっていたわけなんですけども、ニューヨークに行ったのはかれこれ……1991年に行ったので……もう、何年? 人生の約半分ていう感じなんですけど(笑)、このOCEANAのメンバーとはずっと交流していて。で、たまたまKAORUちゃんと話をしたときに、「なんかやりたいよね」って話になったんだけど、このメンバーだったら、って、いまのメンバーが頭に浮かんでいたんです。
 いま、曲を書かせてもらってるんですけども、KAORUちゃんがベースだったらこう(なるだろう)……チカブーンとはちょっと違うよね、みたいなとこがあったり、小野ちゃんがこんな風に叩けばこんな感じだよね、みたいな。で、NORAの歌は良く知ってるので、そういうのを総合すると簡単にイメージが湧いてきた。だから、曲があって始まったわけではなく、このメンバーがあるからこそ曲ができた、っていう、どちらかというとそんな感じですね。

NORA その割にはいっぱいできるわよね。すごいね(笑)。次々に曲が来るんですよ。

――91年ってことは、チカブーンがデビューしたころには、もういなかったんですか?

NORIKO そうですね。2枚目まで。アルバム2枚目まで参加してました。

小野 デビューが92年の1月で……

NORIKO あのね、92年の4月にちゃんとアメリカに行ったの。それまでは行ったり来たりで。ちょっとオーバーラップしてたね。

全員 ああー、そうか。

――最初は河村要助さんのジャケットでしたよね?
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(左:河村要助のイラストレーションによる12インチ・シングル/右:ファースト・アルバム)
全員 そうそう。あったあった。

NORIKO 次はなんか、ラクダみたいな、ちょっとセットのオアシス的な感じのジャケットで。そこまで参加してましたね。
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 私、子育てとかしてて、結構、音楽活動してない時期があったんですが、また復帰できたというのも……ま、復帰はずいぶん前からしてたんですけど、今回すごい久しぶりにこのメンバーで集まって、っていうのは、すごくエキサイティングな出来事だった、っていう感じですね。

小野 パーカッションの小野かほりでーす。岡山県倉敷市出身の……(笑)。
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 ラテンは、チカブーンをやめてからは全然やってなくて、ラテンやサルサではなく、ポップスとかほかのジャンルでパーカッションをずーっとやって来ていて。で、ラテン・ファンク・バンドをもうひとつやってるんですけど(EROTICAO)、それとは全然違って、やっぱり、さっきみんなが言ってたみたいに、このメンバーでやれるっていう幸せをすごい感じてて。
 1曲目に入ってる「OCEANA」っていう曲があるんですけど、女の友情みたいな、この曲を聞いたときに私もすごい嬉しくなっちゃって、「あ、なんか、何十年も離れていろんな音楽をやってきたけど、原点に戻って来れた」という幸せみたいなのを感じてます。

――再会して、始めよう!ってなったのは、いつなんですか?

KAORU 2015年に、クロコダイルでやったチカブーンの30周年のライヴのときに久しぶりに会って。で、そのあとにNORIKOとふたりで、ロサンゼルスの居酒屋で話して(笑)、「やっちゃう?」みたいな。

NORA で、「今度来た時にとりあえずリハ、やってみようか」って(いう話になって)。

小野 てっきり、カヴァー曲をやって、(そのあとに)お酒が飲めればいいかな、って(思ったんですけど)(笑)

NORA そういう感じで集まったんだけど、なんか、NORIKOにすごいイマジネーションが膨らんで膨らんで、どんどん曲を送ってくるわけ(笑)。で、最初は誰かに詞を書いてもらえばいいかなーって思ってたんだけど、そしたらなんと私にもイマジネーションが湧いてきて。「あれ?書ける!」みたいな。で、詞を書いて。

KAORU その前にも「MARIPOSA」とか歌ってたよね?

小野 あ、歌ってた。

KAORU 降りてきてたね!

NORA 降りてきてた。最初のリハのときにはもう、「MARIPOSA」っていう曲の母体ができてたんですよ。

小野 「OCEANA」じゃなくて「MARIPOSA」ってバンド名にしようか?っていってたときもあったよね。

――いま曲は何曲ぐらいあるんですか?

NORA オリジナルで10曲はあるんじゃない? ちゃんと形になってるやつが。あと、まだ詞をつけてないのとか、ボツ曲もあるし。

NORIKO お眼鏡にかなったものを(やっている)……

KAORU メンバーの意見がいちばん怖いよね(笑)

NORA 自分の子供が認められるか?みたいな(笑)。自分はイマイチと思っても、別の人の意見を聞いて、KAORUちゃんが「いいんじゃない?」っていえば、ちょっと視点を変えて作って見ようかな、って……。みんなのいろんな意見を取り入れられる、っていうのがバンドの良さで、そこに新しい発見がある。

小野 別々に生きてきた感じが音に現れてて、あ、この人はこういう個性だな、っていうのが(感じられて)、すごく楽しいです。

NORA いろんなことがあって、また集まったからこそ、理解できるよね。ちゃんと受け入れることができるというか。

KAORU だって丸くなってるもんね。昔はトンガリっ放しだから、「あいつがこんなこと言ったからやめてやる!」みたいな(爆笑)。で、すぐ解散とか、そんなんなっちゃうもんね。

NORA そうそう。(昔は)そういうお年頃で。(いまは)丸くなったわね、みたいな。

小野 リスペクトしあって。

――最初に会ったのは?

NORA NORIKOが17歳で私が20歳のときに、ATOM(アトム)っていうデラルスの前身のファンク・バンドを一緒にやってて。NORIKOはまだ高校在学中に、渋谷のヤマハとかでリハしてて。

――会ったのはクロコダイルですか?

NORIKO ヤマハじゃなかったっけ?

NORA ヤマハとかで最初に会ったと思う。で、ライヴをクロコでやりだして。ゲンタとか大儀見元とかがそのバンドにいて、そこからいろいろ広がって行って……。

――ゲンタとかと歳は同じですか?

NORA よりひとつ下。ゲンタは私より2歳下だから、その1歳下。

――そのときは、まだチカブーンじゃないんですよね?

NORA そのときはだから、ATOMっていうファンク・バンドです。27年前? 1980年ごろかな?

――1980年は、38年前ですよ!

NORA そうだ、38年前!(大爆笑)

KAORU じゃ、私、きっと81年ぐらいに会ってる、イーストウエスト(註:ヤマハが主催していたアマチュア・バンド・コンテスト)で。

NORA そう! イーストウエストで、その年あたりに会ってる。本(『人生、60歳まではリハーサル』)にも書いたけど、イーストウエストに、いま活躍してる人たちがいっぱい出てて、そのジュニア世代だったんだよね。ATOMもそうだったし。

――そのときは、どのバンドで?

KAORU そのときはレディースで、タンゴ・ヨーロッパ。

NORA で、レディースで優勝したんだよね? そのときシニアで優勝したのが爆風銃(バップ・ガン)。あれ? Early Byrds(アーリー・バーズ)か?

KAORU それはね、LMC(ライト・ミュージック・コンテスト ’81)。

NORA 全国大会で優勝したのが、カルロス菅野がやってたEarly Byrdsっていうフュージョン・バンドで、そのときに(サンプラザ)中野くんがやってたスーパー・スランプっていうバンドとか、爆風銃とか……。

――それが合体して爆風スランプになったんでしたよね?

NORA そうそう。同じ年代、同じ歳ですよ、みんな。

KAORU あの辺はみんな濃い(人たちで)。バンド・ブームだったしね。

NORA そっからのつながりだから。その途中にいろいろあってね、また。

――あの頃はアマチュアのコンテストいろいろありましたもんね。

NORA 「イカ天」(「いかすバンド天国」)ができる全然前で。そこで出会いがあったんですよね、ミュージシャン同士の。

――それですぐ、「一緒にやろう!」ってなったの?

KAORU 私、一回どこかでセッションしてるんだよね、NORAちゃんと。ファンク? なんか、やった記憶がある。

NORA 私はチカブーンとデラルスやってたから……。それで、KAORUちゃんが入ってきたんだよね? 少し一緒にやったよね?

KAORU 少し一緒にやった。

NORA あれ? 初代ベーシストだっけ?

KAORU 初代は別の人がいるような気がする。

NORA おサワとか? 

KAORU そうそう、澤田くん(註:オルケスタ・デ・ラ・ルスの初代ベーシスト、澤田浩史のこと)がいってた。「女の子で誰もベースがいなかったから手伝ってた」って。

NORA そうか。なんかKAORUちゃんが初代のような気がしてて、前がいなかった気がしてたけど、そういうことか。でもやっぱり、レディースとしてはKAORUちゃんがチカブーンの初代ベーシストなんだ。そのときに初めてちゃんと一緒にやったんだと思う。84〜85年とか?

――ほかのメンバーは?

NORA 森村あずさと……

KAORU 駒沢公園でやってたとき?

NORA 駒沢じゃなくて日比谷公園。

KAORU NORIKOはいないの?そのとき?

NORIKO 私ね、公園ではあまりやってないの。

NORA 最初にユウコちゃんが入って、あずさと私と、コンガがリエちゃん?
公園でポコポコ叩いてて、それが最初ですよね。

――そのときは、4〜5人ですか?

NORA あと、足りないところは男子にお願いして。なるべく女の人で、と思ったけど、いなくて、その時代。

――そうですよね、いまだったらね……。

NORA (当時は)全然いなくて。結局、パーカッション3人とピアノはいたけど、他はいなかった。

――カヴァーやってたんですか?

NORA 古い、♪チカブン・チカブン〜というのとか、「マンゴ・マングエ」とか、「ミ・ボンバ・ソノ」とか、セリア・クルスの昔のマタンセーラ時代のを(やってました)。やっぱり、女性の曲ってあんまりないじゃないですか。セリアぐらいしかキーが合わないから、って。私はボンゴで、当時歌っていたマツナガさんだっけ?……っていう女性ヴォーカリストはちょっと声が高かったから、セリアでも低いぐらいだったんだけど。
 でもね、オリジナル作ろうよっていって、そのころにNORIKOが入ってきたんだよね、たぶん。

NORIKO そうだっけ?

NORA そう。最初はカヴァーやってて……。

NORIKO 最初は、営業がいっぱいあってねー。

NORA そうそう。地方営業がいっぱいあって、鹿児島とか行った。

KAORU 横浜とか横須賀とかもやったよね。

NORA レディース・バンドってなんか、イベントとかに呼ばれるんですよね。

――確かにね。

NORA やっぱり華があるじゃないですか。

全員 今治は行った。行ってない? 北海道も行ったよね?

NORA チカブーンとして(行ったね)。で、オリジナルも増えてきて。NORIKOはやっぱり作曲能力があるので、チカブーンでもけっこう書いてたんだよね。それで、ちょっとポップな曲を書くので、それに日本語の歌詞とか書いて。で、レコーディングしてデビューしてからは、いろいろ番組とかに使われてたよね。

――(デビューしたときにメイン・ヴォーカルだった)スルメちゃん(志村享子)はいつからですか?

NORA スルメは、私がやめたあとに入ってきたの。

――最初にクロコダイルに出たのはいつごろ?

NORA 86年ぐらいには出てたと思うけど、デラルスと対バンで出たこともあるかな? デルソルとか、そのへんのラテン・コミュニティで一緒にやったり、単独でやったこともある気がするけどね。

KAORU (グルーポ・)チェベレもいた?

NORA チェベレはない。もうちょっとあとでしょ。私がいたころはチェベレはまだ存在してないから。

――デラルスと対バンのときはどっちに出たんですか?

NORA 私は両方だから。こっち(チカブーン)はコーラスとボンゴで、メインでは歌わないので。デラルスではメインだけど。

KAORU そんなこともあったよね……。

――そのときのヴォーカルは?

NORA 吉田由香里って、この前来てましたよ、(チカブーンの)30周年のときに北海道から。ホワーーーっとした(笑)、大丈夫〜って?感じの子。天然なの(笑)。いまも変わってない。小野ちゃんもそのころ……

小野 いない、いない、いない。

KAORU 小野ちゃんは由香里がやめたあとだよね。レコーディングしたときだよね、確か?

小野 もう、デビューが決まる、ちょっと前。90年?ですよね。そういえば、初めてのプロモーションヴィデオ撮ったとき、いまでも忘れもしない、あのたいへんな(笑)。24時間ぐらい待たされたよね。

NORA えー、なにそれ!?

小野 家のセットみたいなところを借り切って(撮ったんですけど)、そのセットを作るのにすっごい時間がかかって、化粧をしたまま、ずーっと(待たされた)。で、私たちは何もせず……。あの、キャストいるじゃないですか、女優さんと俳優さんが。そっちの撮影から始めちゃったから。あたしたち、ずーっと待ってたもんね。ツラかったよね。

KAORU 朝、終わったよね。砂丘でやったのもあったけど、砂丘とはまた別の日で。

小野 あのころほら、世の中にお金いっぱいあったから、バブルで。おカネをかけてもらって撮影してたから、砂丘で撮り、東京で撮り、逗子で撮り……。

KAORU なんか、トラックの上に乗せられて、とか(笑)

――何の曲でしたっけ?

小野 ♪チカブン・チカブン〜ってやつだったと思います。

――見たと思うんだけど、あまり記憶がないなぁ……

NORA Youtubeとか探したら出てくるかな?

KAORU 「チカブーン」がシングルカットになったってこと?

全員 あー、覚えてない。

――ビクターでしたよね? 力、入ってましたね。TVのタイアップもあったし。

NORA 私、嬉しかったよ、はたで見てて。デラルスが海外で結構忙しい時期で日本の状況が全然わかんなくて、で、帰ってくると、「あ、チカブーン活躍してるじゃん」て。あ、TV出てる!とか、街で流れてる!とかで、「おー、やったじゃん!」と思って。

――ドラマの主題歌にもなりましたよね?

小野 東芝日曜劇場の「カミさんの悪口」。田村正和さん主演の。


――NORAさんはそのときはもう、海外で忙しかった。

NORA だったと思う。92年とかでしょ、たぶん。

――92〜93年かな?

NORA リアルタイムで、っていうよりは、帰ってきたら「あ!」みたいな感じだった。

NORA このころ私ももうニューヨークにいたし。

NORA デラルスは日本語の曲とか全然やってなくて、チカブーンはポップなサルサ/ラテンをやってたから、「あ、受け入れられやすいんだな」って思った。

――こういうのが出てくるといいな、っていう感じになってましたよね、あのころ。ポップなラテンが出てくるといいな、と。

小野 NORAさんが私の“ボンゴねえさん”だったんですよ(笑)。私、ボンゴで入ったんですけど……。NORAさんがやめたから、っていうことで。

KAORU あ、そういうことだったの!

――そのころはまだ学生?

小野 そうです。田中倫明さんに「チカブーンがなんか、ボンゴ探してるよ」っていわれて。

全員 えー、そうなんだ!

NORA ミチャキーノ(田中倫明)もよく手伝ってくれてたわ、そういえば。それでだ! (小野ちゃんとは)大学が一緒だけど、学科違うし、全然世代が違うから、(それまで)会ってない(笑)。

――ま、昔の話ばっかりしても仕方がないんで、オセアナのお話も聞きたいと思いますが、でも、そういう話は初めて聞きましたよ。

NORA いまやってるのはサルサ・バンドじゃないですけどね。

――でも、チカブーンもサルサ・バンドではない……いや、意識としてはサルサ・バンドかな?

全員 んー、そうですね……レディース・サルサ・バンドだった(笑)

KAORU あの中ではね、革新派と保守派でね、結構いろんなことがあったの。派閥に分かれてね、うん。あ、これはブー!かもしれない(笑)

NORA サルサで行きたいって人と、サルサじゃなくてもいいんじゃない〜?っていう人と(笑)。

KAORU 誰がいってたか、わかんないけど〜(爆笑)

NORA なるほどね〜。デラルスもそうだもん。硬派で行きたい人と、間口をひろげていろいろやりたい人と。

KAORU バンドあるあるだよね。

NORA 絶対あるある!(笑)

KAORU 「集客とか考えるとさ〜」っていう人と……

NORA 「いやいやそんなことは」みたいな人とさ、ほんとにあるよねー。そこのバランス取るのが難しい。

――ま、いろんなバンドがあれば、別のバンドへ、というのもあるんでしょうけど、ひとつふたつしかなかったらそこでやるしかないっていうか。

NORA しかも、やめられると、代わりがいないじゃないですか(笑)。困ったー、みたいになるんだよね。

――聞いてる方としては、(チカブーンは)いろんなものがミックスしてるのがまた良かったのかな、と、いまになってみると思うけどね。

NORA 確かに、チカブーンはポップさがあったから良かったのかもしれない。

(続く)
posted by eLPop at 18:01 | 岡本郁生のラテン横丁