Top > Calle eLPop > ◆3/10 eLPop Party 石橋純のかけた曲

◆3/10 eLPop Party 石橋純のかけた曲

2015.03.31

1.「俺のタンボレラ」 Mi tamborera/グアコ Guaco(1973年録音、ベネズエラ)LP《GUACO》

ベネズエラ西部スリア地方の民衆音楽ガイタの学生楽団として1960年に結成されたグアコ。60年代末からガイタ革新の道を志す。それはNYのアフロ・キューバン音楽が「サルサ」へと展開する時代と軌を一にしていた。以来半世紀にわたってグアコは、カリブ音楽の最先端/ベネズエラン・サルサを開拓してきた。タンボレラとは、アフロ色の強い伝統音楽ガイタ・デ・タンボーラとサルサを融合した新スタイル。この曲は1980年代初頭までグアコの座付ソングライター兼バンマスだったリカルド・エルナンデスの詩曲。1990年に再録されている。
https://www.youtube.com/watch?v=RGtzg8UgF_0

2. 「バッグパッカー猫」El gato enmochilado/フルヘンシオ・アキノFulgencio Aquino(ハープ)&トゥルピアル・ミランディーノEl Turpial Mirandino(歌、マラカス)(1982年録音、ベネズエラ)LP《Golpe Tuyero Vol.02》


ベネズエラのハープは平原地方のアルパ・ジャネラ(ナイロン32弦)が有名。もう一種のアルパ・トゥジェラ(34弦。上13弦がスチール。他はナイロン)は国外はもちろん、ベネズエラでも広くは知られてはいない。その究極のアンサンブルはアルパ一挺、マラカス兼歌手の2重奏。カラカス近郊のミランダ州からアラグア州にかけて分布するホローポ・トゥジェロを演奏する。首都近郊の田舎だけに、そのイナタさは、平原地方よりものすごい。このアルパ・トゥジェラこそはラ米唯一のアフロ系アルパ音楽だと私は考えている。「黒い」アルパが奏でる粘り腰のスウィングを、多くのリスナーに楽しんでいただきたい。

3. 「つるはしとスコップ」Pico y pala/エビオ・ディ=マルソ&アドレナリーナ・カリベ Evio di Marzo y su Adrenalina Caribe (1982年録音、ベネズエラ)LP《Pico y pala》

鬼才シンガーソングライター、エビオ・ディ=マルソが率いるアーバン・ラテン・フュージョン・バンドがアドレナリーナ・カリベだ。「つるはしとスコップ」は、ブラックユーモアとデスカルガ精神そして反抗のエネルギーに満ち溢れたデビュー・アルバム。以後1990年代録音まで、4枚のアルバムを残した。30年以上たった今聴いても古さを感じさせないのは、その間、世界のどこにもこれと似たバンドが出現しなかったからだろうか。グアコがもっとも影響をうけたアーティストのひとつとしてリスペクトしてやまない存在だった。実際、カルロス・プッチ(bs)、ネストル・ペレス(perc)らは、グアコに引きぬかれ、80年代グアコ・サウンドの要となった。ヴァイオリンは、のちにソロ歌手となるセルヒオ・ペレスが弾いている。
http://sincopa.com/latin_pop/cdinfo_latin/adrenalina_1pico.htm

ishibashi.jpg
posted by eLPop at 01:03 | Calle eLPop