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◆3/10 eLPop Party 高橋政資のかけた曲

2015.03.18

1. パチート・エチェ Pachito E'Che - mambo/ベニー・モレー&ペレス・プラード Beny Moré con Pérez Prado y su Orq.(1948〜49年、キューバ。メキシコ録音)10inch "Bonito y Sabroso"(RCA VICTOR MKL-3028)

キューバの永遠のアイドル歌手ベニー・モレーは、トリオ・マタモロスに誘われメキシコに渡り彼らと仕事をしたが、彼らがキューバに帰国するとき、1人メキシコに残った。そこで、やはりキューバから渡ってきていたマンボ王ペレス・プラードと知り合い、20曲以上一緒に録音した。その録音のなかの一つ。モレーの若々しくも色気のある声、プラード楽団の切れ味鋭くハイ・トーンが素晴らしいブラス、そしてプラードのトリッキーで唯一無二なピアノ・ソロ。彼らのアンサンブルの最良のものが聞ける録音だと思う。この曲は、コロンビアのアレクス・トバール作のポロだが、モレーとプラードがマンボに編曲。レコードの形式明記もマンボとなっている。


2. エス・ウナ・ボンバ Es una Bomba - rock/ラ・ルーペ La Lupe con la Orq. F. Dulzaides(1960年前後、キューバ)EP RCA VICTOR 45-116

サルサ・ファンには、ティト・プエンテとの共演盤で有名な、キューバ出身の女性歌手ラ・ルーペ。“Queen of Latin Soul(ラテン・ソウルの女王)”なんていうニックネームで呼ばれていたように、ダイナマイト系のシャウトするヴォーカル・スタイルが特徴。当時のロックンロール、ロックやソウルのスタイルを取り入れたサウンドで本格的な人気が出のはプエルトリコやニューヨークに渡ってからだったが、本録音は数少ないハズのキューバ録音。バックは、キューバでジャズをいち早く演奏した1人フェリペ・ドゥルサイーデ編曲のオーケストラ。曲形式は“ロック”。1960年に、他のキューバ録音12曲と共に『Con El Diablo En El Cuerpo』というアルバムにまとめられ、発売されている。ロック、ソウル歌手として天性のものを持っていたことがよくわかる名演だと思う。


3. ソン・デ・トーニョ Son de Toño - cumbia/ロス・ガイテイロス・デ・サン・ハシント Los Gaiteros de San Jacinto(コロンビア)LP "Hacha, Machete y Garabato"(CBS DCA-841)より

コロンビアの北部、カリブ海に面したボリバール県の少し内陸部にあるサン・ハシントを名に冠したグループ、ロス・ガイテイロス・デ・サン・ハシント。1940年代半ばに結成されたグループで、ガイタと呼ばれる長さ1メートルぐらいの縦笛と太鼓類にコール・アンド・リスポンスのヴォーカルにより構成されるアフロ色濃厚なクンビアの古いスタイルやポロ、プーヤなどを奏でる。2007年にU.S.A.のスミソニアン・フォークウェイズからアルバムを発表し、同年のラテン・グラミーのフォークロリック部門を受賞し注目をされた。最近ではクラブ系からのオファーに答え、ダブなどと合わせた録音も発売されたりしているらしい。本録音収録のアルバムは、たぶん1970~80年代に録音されたものだと思われ、オリジナル特有なヴァイタリティに溢れた演奏が素晴らしい。


4. イ・ジョ・ノ・キエロ Y Yo no Quiero - guaguancó/ファクンド・リベーロ・イ・ス・クアルテート、カンタ:セレステ・メンドーサ Facundo Rivero y su Cuarteto Canta: Celeste Mendoza(1957年?、キューバ)EP RCA VICTOR 51-7284

当日、この曲の前に佐藤編集長が掛けたブラジルの揺れのリズムに対し、キューバのリズムは「タイトさが命」ということで、ルンバ・グアグアンコーのナンバーをご紹介。とはいっても、ムニェキートスなどお馴染みのグループでは能がないので、プレ・フィーリンの隠れた名手ファクンド・リベーロのグループによるものを選曲。ファクンド・リベーロは、ベリサリオ・ロペス(Belisario López)のチャランガ・バンドなどでの活躍後、ロス・リベーロというモダーンなキューバン・コーラス・グループもプロデュースし、フィーリンの先駆けとなるような録音も残しているピアニスト。この録音はたぶんロス・リベーロと名乗る前のもので、後年のロカ・バラードに寄った音楽性ではなく、グアグアンコーにジャズ的なコーラスを掛け合わせた、ファクンド・リベーロ特有のモダーンさが面白い。ヴォーカルは、“ラ・レイナ・デル・グアグアンコー(グアグアンコーの女王)”の異名を持つセレステ・メンドーサ。


5. マリア・カラコーレス Maíra Caracoles/ページョ・エル・アフロカン Pello el Afrokán(196?年、キューバ)LP "Mozambique a Bordo"(EGREM LD-3187)より

キューバのカーニヴァル音楽コンガ〜コンパルサをもとに1963年にページョ・エル・アフロカンが創った新リズム、モサンビーケ。革命後のキューバのお祭り気分、民衆の高揚とマッチし大ヒット。さらにキューバ以外にも伝播し、1965年にはエディ・パルミエリが、このリズムをアルバム『Mambo Con Conga is Mozambique』で取り上げた(音楽的には少し変えて取り入れたらしい)。さらに、大ヒット曲の本「マリア・カラコーレス」は、カルロス・サンタナが1976年のアルバム『Festival』で取り上げている。

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