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◆3/10 eLPop Party 佐藤由美のかけた曲

2015.03.13

1. コンドルは飛んで行くEl Cóndor pasa/クリスティーナとウーゴCristina y Hugo (1972年、日本)

初来日直前に録音されたセカンドLP収録。秘蔵盤でもなんでもないが、後年、本国より遥か日本で有名だった夫婦デュオなのに、ひょっとしたら国内ベスト盤すら、今や出ていないのでは? アルゼンチン版「コンドル…」の歌詞は、ロス・キジャ・ウアシのメンバー、オスカル・バジェス作。中学時代、サイモン&ガーファンクルの歌ではさほど感応しなかった耳が、この絶唱でにわかに覚醒したのであった。

2. アンヘリカAngelica/ロス・キジャ・ウアシLos Quilla Huasi (1974年、日本)

アルゼンチン・サンバ屈指の名曲のひとつ。この華やかな雄々しき王道コーラスこそ、フォルクローレ伝統の美学であり、近年の地方色を薄める傾向とは完全に一線を画す。72年、73年と続けて来日するも、なぜか見逃してしまった(トホホ)。63年のエドゥアルド・ファルー来日から77年まで、毎年のようにアルゼンチン・フォルクローレの重鎮が訪れていたとは……今からすれば、夢のような時代。

3. バンボ・ド・バンブBambo do bambu〜サポ・ノ・サコ(袋の蛙)Sapo no saco/ジャララカ&ハチーニョJarraca e Ratinho (1940年、ブラジル)

早口言葉の即興芸エンボラーダで、北東部音楽の魅力を全土にアピールした先駆的お笑い歌謡コンビ、ジャララカ(毒蝮)とハチーニョ(チビ鼠)。1937年、サロン・カーニバルの定番「ママンイ・エウ・ケロ」を大ヒットさせたのも、このコンビだった。1曲目は、サンバ第1号「ペロ・テレフォーニ(電話で)」のドンガ作品で、ギタリストは名手ラウリンド・ヂ・アルメイダ(ボサノヴァ期に活躍したローリンド・アルメイダ)。ジャララカはアラゴアス州マセイオー生まれ、ハチーニョはペルナンブーコ州イタバイアーナ生まれ。米国人による歴史的記録『Native Brazilian Music』(ブラジル盤LPは1987年復刻)に収録。

4. エーÉ/ゴンザギーニャGonzaguinha (1988年、ブラジル)

父親は北東部音楽を世界に広めたバイアゥンの王様、ルイス・ゴンザーガ。リオの落としだねは、反骨精神と社会派メッセージを武器に、人気シンガー・ソングライターへとのぼりつめた。リオの良心と謳われた、亡きゴンザギーニャ最大のヒット・サンバのひとつ。人は誰しも愛し、汗し、ユーモアを愉しみ、より良く生きるに値すべく願うもの……人間の尊厳と自由を賭けた男の闘いは、今も深く信奉されている。
posted by eLPop at 01:55 | Calle eLPop