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岡本郁生「ファニア、私の3曲」

2015.01.09

★Son Cuero y Boogaloo / Fania All Stars from『RECORDED "LIVE" AT THE RED GARTER Vol.2』(Fania - 364)

1964年に創設されたファニア・レコード。副社長のジョニー・パチェーコをはじめオーケストラ・ハーロウ、ウィリー・コロン、ジョー・バターンらの大ヒットによって徐々に勢力を拡大してきた68年、移籍したばかりのレイ・バレットを中心にオール・スター・バンドを立ち上げた。その記念すべき旗揚げ公演を記録したライヴ・アルバムの「Vol.2」に収められた1曲。もともとはバレット楽団の『HARD HANDS』に収録された「Son Con Cuero」だ。ついに初来日をはたすオレステス・ビラトーのティンバレス・ソロがフィーチャーされ、場内の物凄い熱気が伝わってくる!

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★Ah-Ah/Oh-No / Willie Colon from『El Juicio』(Fania - 424)

1950年ブロンクス生まれのニューヨリカン。67年、17歳の時『エル・マロ』でデビューを果たし一躍注目を集めたのがウィリー・コロンだ。ちなみに「エル・マロ/El Malo」とは「ワル」「The Bad」の意味。日本にサルサを紹介したイラストレーター、私の師匠でもある河村要助さんは常日頃、「ウィリー・コロンはマイケル・ジャクソンの『Bad』より20年早い!」と言ってらっしゃいました。まさに!!!

60年代半ば、「プエルトリカン=ワル」というステレオタイプのイメージを逆手にとって同胞たちの圧倒的な支持を得たウィリー・コロンとエクトル・ラボーのコンビ。彼らはそのイメージのまま突き進み数々の大ヒットを放ってスーパースターとなったが、1972年のアルバム『エル・フイシオ(法廷)』は悪事の末に裁判にっけられたウィリーという設定なのか? このアルバムの1曲目に収録されたのがこの「アー・アー/オー・ノー」。プエルトリコ〜汎カリビアン的な要素を強烈に打ち出していたウィリー=エクトル・コンビの真骨頂ともいえる1曲だ。

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★Naci Para Cantar / Ismael Miranda from『Sabor, Sentimiento y Pueblo』(Fania - 530)

ラリー・ハーロウ率いるオーケストラ・ハーロウの看板歌手としてデビューし一気にスーパースターに上り詰めた“美少年”イスマエル・ミランダ。『アブラン・パソ』(72年)を最後に独立しソロ活動を開始、プエルトリコに戻って78年、“激情のアレンジャー”ことホルヘ・ミジェーと組んで発表したのがこの名盤『Sabor, Sentimiento y Pueblo』。非常に日本語にしづらいがあえて訳せば「熱き心に」か(?)
そのオープニング、いきなりハイテンションのサウンド、トップスピードのヴォーカルに、アタマの血管切れそうになるぶっ飛びの1曲です!

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