Top > Calle eLPop > ウィリー・ナガサキ「続:ファニア、私の3曲(6曲)」

ウィリー・ナガサキ「続:ファニア、私の3曲(6曲)」

2015.01.07

●「ケ・ビバ・ラ・ムシカ / ラテンは最高だぜ!」(収録オリジナル・アルバムRAY BARRETTO『TOMORROW』(Fania)

1976年5月、NYビーコン劇場における歴史的コンサートを収めた『明日への鼓動』からのクライマックス・ナンバー。この曲で各々の歌手を認識できてこそプロといえる。ハカらずもプエンテ3分、ビラトー2分にも及ぶティンバレス・バトルは、まさに神のなせる業。ヘロデ皇帝VS隠れクリスト・エイリアン! オレッテ(=オレステス。ラテン、ヘブライ語はSをほとんど発音しない)は、このコンサート前年、サンタナ・バンド入団が叶わず、その鬱憤を王にぶつけた。(クリスト処刑を命じたとされるローマ総督はユダヤ人ピラトー) 

右チャンネルから聴こえるバタ・ドラムは脳卒中から奇跡の生還を果たしたジョバー二・イダルゴの元上司のカチェーテ・マルドナード。なお、この時期、プエンテを守るべく暗躍した人物はダンディーやハーロウそしてレイ・バレットである。すばり!敵はドミニカ人《ジョニー・パチェーコ…中国系》と吸血興行師《ラファエル・メルカード》だ!!!



●「セニョール・ボタニコ」(収録オリジナル・アルバムLARRY HARLOW『CON MI VIEJO AMIGO』(Fania)

コンパドレ、イスマエル・ミランダを迎えたハーロウ76年の快作『コン・ミ・ビェーホ・アミーゴ』からのリード・トラック。完全主義者ラリーのすばらしいナンバーで、アレンジャーは(先述した仲介役のひとり)ルイ・ラミレス(アラブ寄り)が務めた。対立構図を参考まで。プエンテ(プエルトリカン)VSファニア連合(ほとんどがプエンテの弟子)&在米キューバン・マフィアと関連企業。
▲「アミーゴ」俗に言う友達、友人。
▲「コンパドレ」それ以上の関係。義兄弟及び同宗派。



●「ムーヴィング・アウェイ」(収録オリジナル・アルバム『エボリューション』(Barrio Gold Records / Warner)

『エル・チカーノ』我こそがチカーノの代表なり!これに対抗するが如く1971年サンフランシスコから狼煙があがる。『マロ』である!その時リーダー、ホルヘ・サンタナは若干17歳。その面構えたるや、いっぱしのMan、大人であった。だが「なんばいいよるとかあ!」と、相手を威嚇など決してしない優しく、もの静かな人物だ。

彼のマロ時代における3作目『エボリューション』のアタマ「ムーヴィング・アウェイ」はジョージのすばらしいギター・ソロが堪能できる。その出来映えは、ロック史に残る演奏、と言っても過言ではない。

カルロス・サンタナはインタビューでこう述べている「僕の弟ホルヘはコードワーク、特にラテンやブラジリアンなどの組み合わせが実に長けた大人のギタリストさ」

つまりこうだ!兄弟で争うことなく切磋琢磨したのである。これでいいのだ!そんなホルヘ・サンタナ(ジョージ・サンタナ)が遂に我が日本に初めてやってくる。この歓喜を皆で分かち合おうではないか!!!



(了)
posted by eLPop at 21:15 | Calle eLPop