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ウィリー・ナガサキ「ファニア、私の3曲」

2015.01.03

待望のラリー・ハーロウ来日公演に先駆けて1月10日(土)、神田淡路町にある「Cafe104.5」にて、ファニアの魅力をあますところなくご紹介する無料イベントを開催しますが、そこでご紹介する予定の音源について、<eLPop>オールスターズ各メンバーによる解説を随時アップして行きたいと思います。

まずは!今回ゲストとして登場する、パーカッション奏者ウィリー・ナガサキさんによる解説をどうぞ。


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●「エル・ラトン」(収録オリジナル・アルバム FANIA ALL STARS『LATIN, SOUL, ROCK 』(Fania)

今『妖怪時計』と称する漫画が日本を揺るがしている。
その出版社から発行されていたある音楽雑誌に「サンタナ!ファニア・オール・スターズと遂に共演!?」

当時わたしは13歳(?)。『東西ようかい連合』それとも『仁義なき戦い』か!?と 胸が高まった。結局 マロのリーダー、ホルヘ・サンタナが参戦し、ニューヨーク(ヤンキー・スタジアム)プエルトリコ(ロベルト・クレメンテ球場)そしてアフリカ(ザイール…今のコンゴ共和国)各々の歴史的コンサートに華をそえた。
歌うは褐色のボレリスタ、ホセ・チェオ・フェリシアーノ。ラテン・ワールドの貴婦人たちを甘い歌声でダマクラかし、最後は愛車ジャガーで大木に激突!見事に昇天したサルサ・ガイにして《妖怪囁きナンパ男》

「俺たちゃ所詮ネズミだぜ!でも、どこでも生きていけるんだ!」

ある意味この時代におけるラティーナに向けた最高の応援歌である。それに応えるホルヘの美しくも哀しいトーンが涙を誘う。また<パナマ発>の大ヒット・ナンバー「ある恋の物語/Historia de Un Amor」をチラリと聞かせる兄、カルロスを踏襲した心憎いサービスにも注目あれ。とにかく東西、及びラテン・アメリカ全体が一丸となった楽曲がこれだ!!!



●「パチェーコ・イ・マスッチ」(収録オリジナル・アルバムPUPI Y SU CHAGRANGA『GOZALO, PACHECO y PUPI』(Tico)

誰もが知るティト・プエンテ作曲による「オジェ・コモ・バ」は、カルロス・サンタナにより全世界に広まった。ロック・ファンも乱舞するこのナンバー必殺のイントロは、ベテラン・ラテン・バイオリン奏者、プピ・レガレッタが奏でた。(プエンテ、オリジナル・ヴァージョン。エル・レイ・ブラボー収録63年)

このアルバム『ゴンザロ、パチェーコ&プピ』はレガレッタ、75年の力作で、ファニアの副社長ジョニー・パチェーコとカリブ海のブラック・パイパー(褐色竹笛童子)ゴンザロ・フェルナンデスが加勢した。オレステスのルーツはキューバ音楽の歴史上、最もクラッシックの影響を受けたチャランガ・バンドである。

この伝統を踏まえ、ビートを操る革新的なヴィラトーのソロは、まさに守・破・離!!!

コンガは先頃、威光を放った『エディ・パルミエリ楽団』でグループを静かにまとめたジョニー・ダンディー・ロドリゲス(プエンテ楽団のCEO)かつてオレステス・ヴィラトーと共に巨猿『レイモンド・バレット楽団』を脱退後『ティピカ73』を結成。先述したヤンキー球場においての気迫溢れるデビュー戦は、サルサ界の龍虎、相譲らず!と 今なおカタリつがれている。その後、オレステスはサンタナ・バンドに加入(81年)その妙技は世界中を魅了する。


"Pacheco y Masucci" Pupy y su Charanga

●「ビバ・カラカス」(収録オリジナル・アルバム LARRY HARLOW "RUMBAMBOLA"(Fania)

私にとってラリーがファニア・レーベルに残した全作品でのTop3のひとつ。

シタタカなるフディオ・マラビヨーソ(すばらしきユダヤ人)!sponsorベネズエラ油田への配慮か。豪快に揺れるハーロウ楽団の演奏は、サルサの神官ラリー・ハーロウの貫禄をまざまざとみせつけた!!!




Willie san 2.JPG
(続く)
posted by eLPop at 17:01 | Calle eLPop