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エディ・パルミエリ@ブルーノート東京 10月3日セカンド・ステージ雑感

2014.10.06

ブルーノート東京で、エディ・パルミエリ・サルサ・オルケスタを見てきた。当日の夕方念のためブルーノートに予約電話を入れると、オペレーターが「自由席最後1席です。以降は立ち見になる可能性が…」と。え!?そんなに入ってるの、まさか〜、と思って会場に着くとロビーは人人人。完全に出遅れたようで、一番後ろの角隅席(非常口の前)に案内された。頭の上には張り出しがあって、音質心配だな〜と思いつつ開演を待つ。約10分遅れでステージが始まった。エディ・パルミエリのピアノが始まった瞬間、音質のことなど忘れてしまい(場所の割にそれほど悪くなかった)、最後まで一気にその世界に浸ることが出来た。

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下記は、ステージを見て聞いて思ったことを、箇条書き的にまとめてみた(備忘録)。

*毎ステージ演奏曲目を結構替えているようだが、私の見た回は古めのナンバーが多かった。1965年のアルバム“Azucar Pa'ti”や“アルセニオ・ロドリーゲスのPA' HUELE”、キューバン・スタンダードの“BILONGO”なんて曲も。

*サルサ系の曲(ヴォーカル曲)では、ゴリゴリとしたリズムで推すのに対し、ラテン・ジャズ系(インスト)は、逆にスィング感を前面に出しているのが面白かった。

*そのサルサ系のバンド全体で突き進むゴリゴリ感に、ジョニー“ダンディ”ロドリーゲスのボンゴが実に微妙なニュアンスで色づけしていく。ティト・プエンテ楽団でも活躍したさすがベテラン!この余裕ある“リズムのおかず”を叩ける人は若手にはなかなか見あたらないので、今回その妙技を聞けて良かった。
そして、サルサ系における後半からのブラス隊による煽りがまた気持ちいい。このブラス・リフこそ、サルサのサルサたる所以なのだと実感。

*インスト〜ラテン・ジャズ系は、エディ・パルミエリが瞬間的に出す合図にミュージシャンたちが完全に対応。余裕すら感じられるそのプレーは、さすが超一流。特に、ベースのルケス・カーティスが他のプレイヤーのソロなどに対応して繰り広げる“遊び”は、トロピカル系ラテン音楽の楽しさそのもの。

*そして、エディ・パルミエリ。御年78歳だが、今が絶頂ではないかと思えるほどの充実ぶり。変な表現だがピアノを掻き鳴らす姿も、絶妙なタイミングでメンバーへ指示を出す姿もカッコよく衰えは全く無し。中でも印象的だったのは、インストの曲の前に弾いたピアノソロ。血圧高めの強力なタッチとダイナミズムで弾いているので、ちょい聞きには解らないが、よ〜く聞くとほんとうに美しいメロディ・ラインだった。エディの“オレのフィーリン”を聞かせてもらったようで、ひとりほくそ笑んでしまった。他にもエディのリズム・ブレイクの変態ぶりも堪能。あんなタイミングのブレイクは常人には考えつかない。1曲の中に何度使われても、その都度ハッとさせられてしまう。

*そして、エディ・パルミエリのピアノ、サウンドはほんとうに映像的だと、再認識させられた。実は私はまだニューヨークを訪れたことがないが、彼のサウンドを聞いていると、まるでかの地の日常に入り込んでいるような錯覚に陥ってしまう。その強烈なヴィジュアル感こそが、エディ・パルミエリを唯一無二な存在にしているのではないかとあらためて思った。


<メンバー>
Eddie Palmieri(key) エディ・パルミエリ(キーボード)
Herman Olivera(vo) エルマン・オリベーラ(ヴォーカル)
Joseph Gonzalez(vo,maracas) ジョセフ・ゴンサーレス(ヴォーカル)
Karen Joseph(fl) カレン・ジョセフ(フルート)
Vincent“Little Johnny”Rivero(congas) ヴィンセント“リトル・ジョニー”リベロ(コンガ)
Johnny "Dandy" Rodriguez(bongo) ジョニー“ダンディ”ロドリーゲス(ボンゴ)
Luques Curtis(b) ルケス・カーティス(ベース)
Camilo Ernesto Molina(per) カミロ・エルネスト・モリーナ(パーカッション)
Louis Fouche(sax) ルイス・フーシェ(サックス)
Jonathan Powell(tp) ジョナサン・パウエル(トランペット)
Jimmy Bosch(tb) ジミー・ボッシュ(トロンボーン)
Doug Beavers(tb) ダグ・ビーバーズ(トロンボーン)

posted by eLPop at 02:31 | 高橋政資のハッピー通信