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ペルーにエモリエンテを飲みに行け!

2014.08.14

 気分を変えてちょっと飲み物の話をしよう。それはこの原稿を書いた頃ちょっと熱を出していて飲み物ばかり飲んでいたからだ。しかも薬草茶の話だ。健康にいいお茶で体がホカホカとあたたまる話だ。暑い夏になぜそんな季節外れな話を書くかって?だって熱があって寒気がするときに書いたんだもん!というわけで薄ら寒い朝晩に今でも恋しくなるペルーの魅惑の薬草茶、エモリエンテについて突然書いてみます。


 エモリエンテの知名度は低い。エモリエンテは基本的には路上で屋台で売り買いされるいろんな薬草のエキスがブレンドされたお茶であり、 地元民、しかも比較的低所得者層を中心に人気のある飲み物だ。そんなわけでなかなか観光先でちょっと飲んでみようと思って気軽に飲める飲み物でもないし、 そもそもそういう情報もまず耳に届かない。
 しかしまあ、そんなことはどうでもいいのだ。とにかくエモリエンテはペルーが誇る薬草茶である。しか も、おそらく意外と地域性が高い。なんだかんだ各地でエモリエンテを飲み歩いたが、場所場所で味が違う。それぞれの地域の特性や手に入る薬草などによって調合もさ まざまであるようだ。

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 個人的に、一番味としてぱっとしなかったのはリマだ。レモン風味が強すぎてエモリエンテ本来の良さが損なわれている、とまでは言わないが、ちょっと残念な気がしてしまった記憶がある。屋台自体は段違いで綺麗なんだけどねー。

 プーノは逆にちょっと苦味がアクセントになっている。プーノのエモリエンテはなんだか枝のような不思議なものがナベから出ていて、明らかに他の地方と違う感がたっぷりだ。でも、高度3800mの高所では、そんなエモリエンテでも体が温まり、ずいぶんと癒やされたものだ。

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 そして、個人的に一番美味しいエモリエンテが飲めるのはクスコだ。まあ、ここで一番飲んだからクスコのエモリエンテに僕が慣れただけ、という可能性もあるのですけど。それでも、クスコのエモリエンテが一番飲みやすくおいしい。個人的には超一押しなのです。

  ワラスなんかには確かカサ・デ・ラ・エモリエンテ(エモリエンテの家)とかあって、そこまで行って飲んでみたりもしたはずだけど、なぜだか別段記憶に残っ ていない。そんな自分においこら!と突っ込んでやりたい。ちゃんと覚えとけよって。ワンカーヨ、チクラーヨなんかも同様に飲んだけど記憶に残らなかった派 だ。

 それからエモリエンテの面白いところは、ベースの薬草茶にお客さんの体調に合わせて目の前でトッピングで調合してくれることだ。そ の様子がまるでカクテル作ってるかのようで、職人的手さばきにほれぼれしながら見惚れるわけだ。で、大抵の人の希望は、「全部入れ」か「レフレスコ」か 「ミドリ」の3択であることが多い。ミドリはなにやら緑色の苦い液体が大量に入るのである。「レフレスコ」は要するにミドリ抜き。これは一番飲みやすい。 あと、今日はお腹の調子が悪いとかちょっと熱があるとかいうと、じゃあ、これとこれだねーといいながらオリジナル・エモリエンテを調合してくれるのが嬉し い。しかもコップ一杯でなく、もう1杯おかわりできるのも嬉しい習慣だ。これは昔ながらのスタンドのジュース屋さんなんかでもよくみられる古いペルーの習 慣みたいだけど、都市部ではどんどんなくなってきている。日本酒を溢れるほど入れて下の受け皿まで並々にしちゃうみたいに、余裕をもって作って、余った分 もちゃんとお客さんの分として出しますよ、という感じで、だいたい1杯半から2杯ぐらい飲めるところが結構多かったりしたもんである。

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  じゃあ、お茶には何が入っていて、何をトッピングしているんだ?ってなるけど、上にも書いたように地域によってどうも違うようなのである。だからこういう ものが多いみたいだよ、という範囲で書くと、基本は大麦、スギナ、亜麻仁、キャッツクローに砂糖って感じで、トッピングとしてレモン汁、アルファルファ (アロエ系のネバドロエキス)、ハチミツ、シナモンエキス、ザクロエキスなど5種類かもう少し準備されている。

 エモリエンテが飲みた くなったら、ほとんどの場合朝、もしくは夕方〜夜のエモリエンテが屋台を出す辻に行くほかない。あと、メルカド周辺も狙い所だ。だから、もし飲みたいと 思ったら、日中のうちに数箇所人に聞くなどしてリサーチしておくことをおすすめする。
ぜひあなたも、ペルーに行ったらレッツ・エモリエンテ・ライフ! 
posted by eLPop at 04:42 | 水口良樹のペルー四方山がたり